白いキーホルダー ページ12
─
「おめでとうございます! 本日の最高得点です!」
私達が下に着くと同時に、店員さんが声をあげた。
歩美ちゃん達が女の人とハイタッチして、それぞれイルカのキーホルダーをもらっていた。
ハイタッチをしながら、彼女がふっと微笑む。
花が咲いたような、とても綺麗な笑みだった。
「おい! オメェら……」
呆れた声で、コナンくんが声をかける。
「あっ! コナンくん、哀ちゃん。結衣さんも」
「お姉さんの記憶を戻すのは?」
しどろもどろに光彦くんが答える。
「こ、このゲームをやってから始めようと……」
「そしたら姉ちゃんが、これ取ってくれたんだぜ!」
得意げにイルカのキーホルダーを掲げる。
って、これから始めるのね。
私の顔も思わず苦くなる。
その後、阿笠博士から観覧車が空いていると言われてはしゃぎながら子供達は行ってしまった。
ダーツゲームの店員さんにも聞いてみる。
「あの、さっきダーツをしていた女性に見覚えはありませんか?」
「銀髪の方のことですか?」
「はい、小さなことでも良いんです。似た人を見かけたり、してないですか?」
「すいません、知りませんね……。
容姿でもそうですが、あれほどの腕前のお客様がいたら、確実に覚えてますから」
そう言うと、ダーツボードを親指で指し示す。
「ダブルブル……全部!?」
初めて見た……。
あの女の人も、もしかしたら普通の人じゃなかったりして。
「あ、それとこれなんですが、さっきの女性に渡していただけませんか?」
店員さんが差し出したのは、真っ白なイルカのキーホルダー。
「試作品が余っていたので。お好きな色を塗って楽しんでくださいとお伝えください」
「どうもありがとうございます」
頭を下げてお店を離れた。
三人で相談した末、残りのエリアの聞き込みを終えてから阿笠博士と合流することに。
高々と聳え立つクレーン車を見上げる。
沙羅ちゃん、大丈夫かな。
……安室さんにも、何も起こってないと良いけど。
……最近私、おかしいな。
安室さんの事ばっか考えてる。
頭をブンブンと振るうと、足を速めた。
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美紀 - コナンの映画大好きで押しキャラが新一とコナンと安室さんと怪盗キッドと蘭ちゃんとかずはちゃんと哀ちゃんが大好きです (2019年4月29日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 湯さん» そうですね。この作品もまた時間があったら修正します。今後に役立たせていきたいと思います、ご指摘ありがとうございました。 (2018年11月16日 15時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
湯 - コメント失礼します。この作品面白いのですが矢印乱用が鬱陶しく感じます。できるだけそういうのを控えた方がさらに良くなると思いますよ。 (2018年11月16日 14時) (レス) id: d635d749e1 (このIDを非表示/違反報告)
camellia - 羅珠亜。さん» 今見させていただきましたあ!!あのその感想クッソ長くなったので作品の方に超長コメしてきましたすみません(_ _)楽しみにしてくださっていてすごく嬉しいです!ありがとうございました! (2018年6月24日 12時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
羅珠亜。(プロフ) - camelliaさん» http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sakuralove11/ 新しく作りました!!福和田も羅珠亜も一緒です!!!! (2018年6月24日 11時) (レス) id: 62e1639905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia x他1人 | 作成日時:2018年1月17日 18時