知らずの労働 ページ1
「アズー!これ弾いて〜!」
「はぁ?何ですか?…………Nyan Cat?」
「にゃにゃ、にゃにゃっにゃ、にゃにゃにゃ、にゃっにゃ♪……ってやつ」
「表記が違いますよ」
「声だけでよくわかったな」
「楽譜は有るんですか?」
「はいコレ」
「ふむ……アレンジはどうしましょう?」
「好き勝手やっていいよ」
「え?」
「アズの好きに弾いていいよ。歌ったり聞いてたりするから」
「……では……ジャズ風にしましょう。スウィングは?」
「アリで」
「わかりました。ちゃんと聞いていてくださいね?」
────
「おぉ」
「しっかり締めくくりましたが……ご感想は?」
「9分が早かった」
「……あと一分弾いておけば良かったな……」
「いやでも凄いよ。流石アズ!」
「え、えぇ、まぁ……初めて見た楽譜。しかも練習も無しに引いてますから、ミスは多かったと思いますが……」
「いや、アレンジが良かった。私、あれ好きだよ」
「ご満足頂けて何よりです」
「アズのピアノライブやればいいのに」
「構いませんが……高くつきますよ?」
「うん。だろうね。私も何か言われそうだけど、もう何か、諦めついてきたよ」
「対価でしたら、頂いてますよ?」
「え?いつ?」
「……新メニュー開発の味見とか」
「あれ、餌付けじゃないの!?」
「事務仕事とか」
「手伝いは暇だしやるでしょ」
「……最近、Aさんの書いた短編を、とある生徒に売り渡したんですよね」
「アレ売れたの!?」
「ええ。一部生徒に人気ですよ。あと……文章の書き換えもお願いしましたよね?」
「あぁ、小説形式にしてくれって奴?暇潰しに書いたね?」
「それ、本当は僕への依頼なんです。面白い話を面白く語ってくれとの事だったんですよ。好評でした」
「ふへぇ〜……裏で知らない事が沢山……」
「ボケないでくださいよ。……まぁ、そんな事がありましたので、対価は頂いてます」
「私、いつの間にか働いてた」
「当たり前でしょう。それに、店内放送も普通に流してますし」
「マジ?面白い話持ってこようか」
「何かあれば、是非」
「倫理クイズとかは?」
「ほう?良いアイデアですね」
「でしょ?次の放送の時は言ってね。弟からリンク貰ったから」
「そういえば、Aさんのご家族も、知識レベルの高い方が多い様な……」
「ウチは天才一家だから……」
「同情を禁じえませんね」
「同情するなら金をくれ……」
「吝嗇家。金を要求するな」
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 茨の國のぼっちさん» ありがとうございます!!!もう願望詰め放題パラダイス(???)な自己満作品なのですが、喜んで頂けて泣いて喜んでおります!!(セベクボイス)結構お話も長いと思いますので、ぜひ、ご自分に合ったペースで読み進めて頂けると幸いです(笑) (2021年5月6日 20時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち(プロフ) - この作品にすごくハマりました!夢主とアズールの性格と、糖度が好きすぎます!一気に読んだらすぐ終わっちゃうので、一日頑張ったご褒美に読んでますw (2021年5月6日 18時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある誰かの作品倉庫 | 作成日時:2020年12月24日 9時