鬼人族のヒーローアカデミア (ページ23)

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ヴィランによる襲撃ページ23

13号はそれを聞くと、生徒たちの方を向く。

「爆豪」

「ンだよ」

「気張れよ、嫌な予感しかしない。絶対来るわ」

「……ハッ、そうかよ」

鼻で笑う爆豪に、紫音は少し目を細める。

「そっちに、直径10cmの火の玉20渡すから、ヴィランの身長、数えれるだけ数えて。恐らく、単独じゃなくて軍で来るはずだから」

「……それ、俺の指示にしたがうんか」

「もち」

2人はニッと笑う。それと同時に、拍手と歓声が沸き起こった。

「「」」

「そんじゃあまずは……」

柵にもたれていた相澤は、広場の噴水部分を凝視する。すると、そこから黒い円状のものが出きて、中から大量の人がでてきた。

「一かたまりになって動くな」

「え？」

相澤の叫びに、爆豪と紫音を除く全員が動きを止める。

「13号！！生徒を守れ」

爆豪と紫音は視線を交える。

「頼んだよ」

「ヘマすんなよ」

紫音は爆豪にスマホを投げた。

「父さんの仕事用のやつ。私が持ってるのはじいちゃんの。いいね、爆豪。なくすなよ」

「わかってるわ」

爆豪が小さく返すと、切島が叫ぶ。

「何だアリャ！？また入試ん時みたいな、もう始まってんぞパターン？」

「違う、アレは、ヴィランだ」

目に怒りの炎を灯して集団を見据える紫音に、全員が目の前にいるのはヴィランなんだと確信する。

「13号に……イレイザーヘッドですか……。先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが……」

「やっぱりヴィランの仕業だったか……思った通り」

「……鬼人族か。いるなんて、聞いてないっつーの……」

青年が……死柄木弔が呟いた。

「爆豪」

「もう撮った」

「さんきゅ(目測だと、手だらけの青年は火の玉17〜18くらい。黒モヤは18〜19くらい、か)」

紫音がそんなことを考えているとは知らずに、死柄木は話し始める。

「どこだよ……せっかくこんなに、大衆引き連れてきたのにさ……オールマイト……平和の象徴……いないなんて……子ども殺せば、来るのかな？」

紫音はヴィラン立ちから目をそらすと、生徒たちを見る。

「ヴィランンン！？バカだろ！？ヒーローの学校に入り込んで来るなんて、アホすぎるぞ！」

「先生、侵入者用センサーは！」

「もちろん、ありますが……！」

八百万に13号は返した。轟が、淡々と口を開く。