鬼人族のヒーローアカデミア (ページ11)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:7,697 hit

続ページ11

「さあ！！始めようか、有精卵共！！戦闘訓練のお時間だ！！！」

「先生！ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか！？」

ロボのようなコスチュームに身を包んだ飯田が、手を真っ直ぐに上げてオールマイトに訪ねた。

「いいや！もう二歩先に踏み込む！屋内での対人戦闘訓練さ！！

ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内のほうが凶悪ヴィラン出現率が高いんだ。

監禁・軟禁・裏商売……このヒーロー飽和社会、真に賢しいヴィランは、闇にひそむ！！

君らにはこれから、ヴィラン組とヒーロー組に分かれれて、2対2の屋内戦を行ってもらう！！」

「基礎訓練もなしに？」

首を傾げて訊く蛙水に、オールマイトは「その基礎を知る為の実践さ！！」と告げた。

「ただし、今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」

オールマイトが顔を上げるとすきの質問に答えたことで、八百万、爆豪、麗日、飯田、青山が一斉に口を開く。

「勝敗のシステムはどうなります？」

「ブッ飛ばしてもいいんスか」

「また、相澤先生みたいな除籍とかるんですか……？」

「分かれるとは、どのような分かれ方をすればよろしいですか」

「このマント、ヤバくない？」

一度に質問され、新米教師のオールマイトはパニックを起こし、「んんん～、聖徳太子ィィ！！！」と謎のツッコミを入れた。
そして、どこからか取りだしたカンペを広げて説明を始めた。

「いいかい！？状況設定は、ヴィランがアジトに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている！

ヒーローは、制限時間内にヴィランを捕まえるか核兵器を回収する事。ヴィランは制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえる事」

「「「(設定アメリカンだな！！)」」」

ほぼ全員の心中が一致した。

「(めっちゃカンペ見てるじゃん)」

「コンビ及び対戦相手はくじだ！」

「適当なのですか！？」

飯田が驚いたように言う。それに、緑谷が素早く返した。

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いし、そういう事じゃないかな……」

それを聞いて、飯田ははっとすると、綺麗に腰をおって謝罪をする。

「そうか……！先を見据えた計らい……失礼致しました！」

だが、オールマイトはそこまできにしていないようだ。

「いいよ！！早くやろ！！……あ、ちなみに、1人だけくじ白色だからね」