東大王だって恋をする.5【伊沢拓司】

風邪 ページ40

・あや様リクエスト







『 ·····ゔぅ〜〜、だよねぇ 』


Aは手元の体温計を見ながらボソリとつぶやく。体温計には38.7℃の数値が映し出されている


『 たくしくーん、おきて、ねぇ 』


寝室でまだ眠ってる伊沢を揺すりながら起こす


伊沢 「 ····んー、なに？どうした？ 」

『 かぜひいた、さんじゅーはちど 』

伊沢 「 はっ！？ちょ、それは寝てなきゃダメだろ！ 」

『 でもあさごはん 』

伊沢 「 いらないいらない！寝てろ！ 」


ベッドから飛び起きて入れ替わるようにAをベッドに寝かせる伊沢


伊沢 「 どっか痛いところは？体は？頭は？腹は？ 」

『 あたまいたいけど、それいがいはないよ 』

伊沢 「 まじかぁ····今日は休みな 」

『 でとへんしゅう 』

伊沢 「 絶対ダメ！福良さん達にも連絡しとくから何もしないで寝てて 」

『 んーーー、 』

伊沢 「 絶対だからな！？ 」


ついさっきまで寝てたとは思えないほど機敏に動きAの心配をする伊沢。クイズ王の影なんかなくAを寝かすことに必死になっている


伊沢 「 あ、熱さまシートあったよな、冷蔵庫？
あとお粥持っくんなきゃじゃねえか 」

『 シートはれいぞーこ。おかゆもれとるとがあるからあっためて、 』

伊沢 「 分かった。あと山森呼ぶから 」

『 え、いーよぉ····あやちゃんもいそがしぃし 』

伊沢 「 ダメ。Aは絶対仕事しようとすんだろ。御子柴にも連絡しとくから研究室もなしな！ 」

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