東大王だって恋をする.5【伊沢拓司】

我慢 ページ30

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: izw


伊沢 「 なぁ、我慢とかしてねぇ？ 」


Aの作ってくれた夕飯も食べ終わって、一緒に皿洗いをしたあとにソファに並んでテレビを見るのが日課になっている。ちなみに今見ているのは冒険少年だ。

俺が無人島に行っていた2日間、ロケ期間も合わせて2日以上家を空けた日のことを思い出してAの事が心配なり聞く。

無人島だけじゃなくても最近は地方に行ったりして家を空けることが多い。有難いことなんだけどね


『 なになに？どうしたの？ 笑 』

伊沢 「 いや、最近家空けること多いじゃん？ 」

『 あ〜、確かにねぇ 』


ふふふ、と笑いながらうんうんと頷くAだけどその目はテレビから全く離れてない。


『 あ、ここの空気イスしてるところ好き〜
ふふっ、空気イスに最適な角度で空気イスしてるシーン 』


絶対バカにしてるだろ 笑
あばれる君と空気イスで対決してるシーンをニヤニヤとしながら見てる。恥ずかしくなってくるわ 笑


伊沢 「 なぁ？聞いてる？ 」

『 聞いてるよ〜？家空けること多いってことでしょ？いい事じゃん！それだけ仕事が多いんだから 』

伊沢 「 それはそうだけど、Aといる時間がほぼねぇじゃん？ 」

『 そう？一日オフの日とか時々あるし、こうやってテレビ見れるだけで充分だよ。拓司くんいなくて寂しくなったらオフィスでみんなと過ごすし 』

伊沢 「 それでも、家に1人の時とかあるだろ？ 」

『 その時はさすがに我慢するけど、数時間の我慢でしょ？朝起きたら絶対隣に拓司くんいるし。

朝起きて隣に好きな人がいるってすごく幸せだよ？ 』

伊沢 「 あぁ！もうそういう所だよ！！ 」

『 ぇ、え！？ 』


俺が言ったら顔真っ赤にして恥ずかしがる癖に、自分では平気で俺が照れるようなことを言ってのけるAにはいつまで経っても適わねぇ


伊沢 「 あー、もう、好きだわ 」

『 ふふ、私も好きだよ！大好き ♡ 』

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