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時は遡り、十数分前。
シャオロンとロボロはマップを確認しながら複雑な森を突き進み、順調に洞窟へと向かっていた。洞窟に近づくにつれ辺りに漂う霧が濃くなっていき、まるでこの森の中に1人取り残されたかのような感覚に陥る。足場も悪いし視界も悪いしと最悪の状態に、シャオロンは忌々しげに舌打ちを零した。
「くっそ、あとどんくらいで着くのかもわからんとかクソかよ…」
「あんま怒らんといてなシャオさん。マップが間違っとらんかったらもうすぐで着くはずやから」
「黒狼洞窟やっけ？ロボロお前イベント事がありそうって話しやったけどさぁ。それ、人魚の涙に関係あるん？」
「さぁ？さすがの俺もイベントの内容までは知らへんよ」
「はぁつっかえ！…お前もそう思うやろ？A」
流石のシャオロンも不気味な森をずっと歩き続け、それも変わり映えの無い景色を見つめ続けるのも飽きてしまった。綺麗な景色を鑑賞する趣味はないけれど、こうも霧しか見えなければ誰だって辟易する。だからシャオロンは自分の
しかし、待てども待てども一向にAが返答を寄越す様子はない。
Aはロボロほどではないにしろシャオロンを怖がっている節がある。まぁ初対面があれだったので仕方ないといえば仕方ないのだが。いつ殺されてもおかしくないと自覚しているからこそ、Aがシャオロンを無視するなどまずありえない。1音でも2音でも、何かしら声は出して反応をするはずだ。なのに彼女は全く何も言わない。なんなら気配すらない。嫌な予感がしてシャオロンが足を止めれば、それに倣うようにしてロボロもその場に立ち止まった。
「………A？」
恐る恐るもう一度彼女の名前を呼ぶ。
シャオロンの声は濃厚な霧に呆気なく飲まれてそのまま消える。声も、足音も、気配すらも一切なくなっていて、あぁはぐれたのだとすぐさまシャオロンは気がついた。
「クソ、あの馬鹿…！」
苛立ちを隠そうともせず顔を歪ませる。なんでここで迷子なるねん、と悪態をつきながらシャオロンはすぐに道を引き返そうと1歩踏み出した。
「…………………えっ、あの子探すん？」
その言葉に、すぐ足を止めることになったが。
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ごはん - 2度目のコメント失礼します!!!今日見たら続編が出ていてとても嬉しい気持ちになりました！！続編の方でも自分のペースで頑張って下さいね!!!楽しみです〜！！ (2021年7月10日 2時) (
レス) id: 7774cb1cfe (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 狐火さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
狐火(プロフ) - 続編おめでとうございます！続編に移ってもずっと応援し続けますので、更新、待ってます！！少しずつ依存し始めてる夢主…良いですね（） (2021年7月9日 21時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - bhさん» 更新お待たせしてすみません。そう言っていただけるなんて本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - ごはんさん» わー！そう言っていただけるなんて光栄です！ありがとうございます！これからも頑張りますー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
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