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母、女性=神谷母 おば=犯人の母親
母「アンタのせいで娘は傷を負わされて、時間も取られて……お前にこの苦しみが分かるか?!!?」
男は俯いたままだった。
兄貴「オカン…！」
母「なんで娘がこんな目に遭わないといけない！お前が許せない!!」
自我を忘れ女性は男に叫び続けた。
さすがに男の母親が止める。
おば「もうやめて…お願いします、もう息子も反省しました、分かったから。」
しかし、女性は止まらない。
母「反省…ただただ突っ立てたら反省した事になるのか?!反省したら許すと思ってんのか?!」
おば「うるさい！もうこれ以上息子を追い詰めないで！」
母「人様の娘を追い詰めといてよく言うわ!!!!」
と、ついに胸ぐらの掴み合いに発展してしまった。
水樹も止めに入る。
その後も看護師、杉田も堪らなくなって止めに入った。
＊
あれから。
杉田と水樹は同じ仕事場だったので歩いて共に仕事場に向かった。
杉田の顔には男の母親に爪で引っかかた傷が2つ程出来ていた。
病院で貰った絆創膏で対処しているが、水樹にもかすり傷が出来ていた。
水樹「なんか…ごめん。」
杉田「え、別にいいですよ……。」
水樹「私が原因みたいなとこあったし…でも、あの人は絶対おかしい。」
男の母親の事だろう。
父親は参ったように土下座したまま泣いていた。
杉田「そうですね、逆ギレ出来る立場ではないですよね…。」
水樹「本当……許せない。」
杉田「つか、なんであの男捕まってなかったんですかね。」
水樹「今日退院で、今日刑務所だって。だから今日来たんでしょ。」
杉田「なるほど…。」
水樹でも、安元さんとか悠木さんがいなくて良かった。最近仲良いらしいし。」
杉田「安元さんとかならｺﾛしなねませんから。」
水樹「有り得る。」
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作者名：糸丸子 | 作成日時：2021年8月19日 9時
