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ガラス越しの神家さんは特に腕が特に重症でもう少しで切断と言う所まで行ってたらしい。
ガラス破片、その他の周りの物、ぶつかった衝撃でダメージを与えたとのこと。
しかし、奇跡的に骨折はなし。
事故の時、背中から落ち頭を強くぶつけたらしい。
それが意識が戻らない要因の1つらしい。
悠木「安元さん、目の周り赤くなってますよ。」
安元「……バレたか。」
悠木「さっき、ちょっと嗚咽聞こえてました。」
舞「うそ。いつですか。」
悠木「舞ちゃんが泣いてる時。」
舞「全然気づかなかった…」
安元「ま〜ぁ久しぶりに泣いたわ。しかも江口の前で。なんか悔しいな。」
江口「え、そこですか？」
悠木「多分、Aちゃん笑いますよ。先輩泣いてるって。」
江口「そうですね〜…中村さんも泣いてましたもんね(実は)」
中村「うるせぇ。」
悠木「なんかAちゃん、今すぐにでも起きそうなのにな…」
舞「はやく目覚めてくださいよ…。」
江口「……しばらくお別れですね。でも、絶対にまた会えますし。」
中村「起きたら……そうだな。飲みにでも行くか。」
悠木「いや、私達1回べろんべろんに酔って飲み会禁止令出されてるんですよ。」
江口「そうなんですよ〜」
舞「行きたいですね〜」
安元「俺は行くぞ。」
中村「お前らwww」
しばらく5人は神家を見つめていた。
不安だが、神家の前ではいつも通り明るく行こう。
じゃないと神家に怒られるよな〜と、さっき4人で決めたのだ。
もしかすると、次に会えるのは何年、何十年と先かもしれないという不安は変わらないが。
悠木「……Aちゃんならきっとすぐ起きるよ。」
舞「当たり前ですよ。Aさんですよ？」
江口「しっかりしてますし。」
中村「しばらくしたら仕事したいって起きるだろ。」
舞「………あ、ちょっとすいません。電話……由加さんからです。」
中村「ユカさん？」
舞「Aさんのマネさんです。」
江口「あ〜行ってらっしゃい。」
舞「すいません…。」
安元「……。」
悠木「……安元さん？」
安元はまだ神家を見ていた。
あの時のとは全然違う寝顔。
見ただけでキューっと胸が痛む。
江口「安元さん？」
悠木「どうかしましたか？」
好きとは何か全く分かんないが、
会えなくて、悲しい
傷だらけの彼女を見て、辛い
彼女に触れたい、彼女と喋りたい。
安元「……俺、さ。」
中村「？はい。」
これは。
悠木「……俺、神家さんの事……好きだわ。」
恋だ。
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作者名：糸丸子 | 作成日時：2021年8月19日 9時
