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「失礼します…」
あれから約1時間後。
教えてもらった居酒屋…と言っても前飲んだ所に来てみると。
悠木「Aちゃぁー！」
と言って碧さんはギューッと私を抱きしめた。
「酔ってるじゃないですかぁ…」
悠木「ったりめーよ！」
………重症だぁ。
舞「あっAさぁぁぁぁ！」
「えっ………カップル？」
舞ちゃんが寝ている江口さんに抱きつき、ユラユラと揺らしていた。
江口「Zzzz…。」
いやこの声で起きない江口さん凄いな。
「碧さん…座らせてください。」
悠木「いいよぉ！」
と言って離してくれた。
私は一旦席に座った。
………どうしよう、この状況。
「…あれ、安元さんは？」
舞「…………さぁ？」
悠木「知らなァい。」
「……………私ちょっと外行ってくる。」
悠木「えっ、酒は?!」
「後で飲みまーす。」
恐らく外かトイレだろうが、安元さんだったらトイレだったら言うだろう。
外に行ってみると予想通りそこには安元さんが居た。
後ろ姿でさえ格好良い。
「安元さん。」
安元「お、神家さん。」
「酔いましたか？」
安元「ちょっとね。」
「皆さん大変な事になってました…。」
安元「……マジか〜…てか俺も気持ち悪ぃ。」
「えっそんなに酔ってるんですか?!」
安元「酔ってるって言うか頭痛てぇ。全然治らなくて。」
「えっ大丈夫ですか？」
安元「多分…………？」
「えっ、もう帰った方が…？」
安元「でも、アイツら置いて帰る訳にも行かないし…。」
「確かに……でも…！とりあえず戻って座りましょう。」
安元「あっちは嫌、頭にガンガン響いて痛てぇ。」
「えっ…安元さ…ん。」
そう言うと安元さんはその場に座り込んだ。
結構重症だと言うことが見て分かる。
「安元さん…?!大丈夫ですか…?!」
大声を出しては行けないと思い、小声で呼び掛けるが応答はない。
え、こんな時どうすれば…？
安元「だっ、大丈夫…。ちょっとトイレ。」
「安元さん…?!」
そのままフラフラと安元さんはトイレに行ってしまった。
………絶対大丈夫じゃないでしょ。
あれ……安元さん本当は1日体調が悪かったとか？
私の頭の中に1つ浮かんできた考え。
今日の電話での焦っているような声は今思えばしんどくて息が上がっているような声だった気もする。
あの3人が無理やり安元さんを飲みに誘ったのだろう。
安元さん、普段は遊佐さんとかの飲みに行かれるって言ってたし。
………とりあえずちょっと安元さん待ってみよう。
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作者名：糸丸子 | 作成日時：2021年8月19日 9時
