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41話 ページ42

「なに、これ」



 第一墓場に戻るやいなやレイは目を疑った。ほとんどの墓が壊されている。



「遅いんだよ! 何してんだ!」


「こっちが聞きたい」



 Aのほうをちらりと見ると、Aは複雑そうな表情で、ほっぽり出されたつるはしを指さした。



「で、なんかあったのか?」


「扉の先には、資料室みたいなところがあった。そこで、履歴書を見つけたの」


「りれきしょ? ……何が書いてあんだよ」


「レイチェル・ガードナー……私のことが、書いてある紙」


「んだよ、しょうもねぇな。お前のことがわかった所でそれ以上もそれ以下もねぇだろ」


「それと、こんなのもあった」



 そう言ってレイが提示したのはザックの顔写真が貼られた履歴書だった。



「アイザック・フォスター。これ、あなたのことだよね」


「……」



 ザックは珍しく黙りこくった。



「それで? それを読んで、てめぇはどう思ったんだ」



 Aも履歴書に顔を少し寄せて、ざっと目を通す。内容にはなぜか妙に納得させられた。レイの方をうかがうと、レイは相変わらずの無表情で考えが読み取れない。そのままの顔でレイはザックの問いにこたえる。



「……別に。これはあなたのことが書かれた紙……それ以上でもそれ以下でもない」



レイはザックの言葉を模して、そう告げた。



「怖くねぇのかよ、俺が」



 さっきの問いはレイに向けられたものだったが、今度の問いはAにも向けられたものらしい。



「……こわい? こわくは、ないよ」


「わたしもかな。なんでだろうね」



 ザックは二人の返答を聞いて、ギュッとカマを握りしめる。



「昔、お前らと同じようなことを言った女がいたよ。最初は普通にビビってたのに、新聞に載ってる連続殺人の犯人が俺だって気づいてから、態度がかわりやがった。俺に『怖くない』とか『ファンだった』とかペラペラしゃべってきてよぉ、面白れぇから、逃げる時間を3秒から5秒に増やしてやったんだ」



 ザックはうすく笑みを浮かべながら、そう話す。



「でも、そいつは逃げられなかった。だから、殺してやろうとしたらすっげぇ暴れだしやがって……『怖くないなら暴れるな』って言ったら、『お前に殺されたくないから言ったんだ!』だってよ」



 ザックの声の調子は急に忌々しそうに低く下がった。



「……俺は、嘘が嫌いなんだ」

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暇人9号(プロフ) - リア.........。オリキャラと同じじゃん。 (2020年12月20日 13時) (レス) id: 2a2b2b394e (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - リアさん» 派手さがますのでアタシはオススメしませんけどね…… (2019年12月8日 18時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 「ベースデザインを設定」で背景は変更できますよ。 (2019年5月25日 19時) (レス) id: 1e8f4916fe (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 日向クロさん» 初めまして、コメントありがとうございます!この小説を読んで下さり、ありがとうございます。背景の色、ですか…実はあまり占ツクの使い方分かってないのです(汗)なるほど、背景の色を変えれるのですね!色々試してみますね、ありがとうございました! (2019年4月27日 9時) (レス) id: aa65f53a7e (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 初めまして。とても面白いお話ですね!ところで、背景の色を変えたりはしないのですか?それやると面白さが上がると思いますよ! (2019年4月21日 18時) (レス) id: eebf1123f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2018年8月4日 21時

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