あふれてしまう、そのまえに。〜2〜

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沢くんに伝えているはずのテヒョンくんが、

何故かAを見つめながら言うから。


そしてまさかそんなことを言うなんて思わなくて


Aの目には、さっきまでとは違う涙が溜まる。




「そうですか、なら、まぁ、あっそうですか。
って感じですけど。」


沢くんが耳の後ろをかきながら、吐き捨てるように言う。


「さわくん、」


Aが呼んだのを聞いていたのか、

テヒョンくんが沢くんの名を呼び、


「ありがとう。」


なんて言うもんだから、


「えっ？何？何が？」焦る沢くんに


「Aちゃん、いいおとこともだち、いるんだなーって。」


本当に嬉しそうに、そう言うから

沢くんがAを見る。


Aがなんだかおかしくなって、

眉を上げてみせるテヒョンくんの癖を真似してみせた。


ーーそのとき、


カウンターの端から、

少し高めの綺麗な声で




「いいおとこともだち、なら、おまえもいるでしょ？」




少しだけ、たどたどしい、日本語。




いつの間にそこにいたのか、
少し銀色がかった髪に、サングラスをかけて。


足を組んで、嬉しそうにこちらを見ている男の人。



「ジミナ！」



そうテヒョンくんが呼ぶと


その人は笑って





「オレンマニア マンナゴ シッポタ


テヒョンア。」



ー久し振り、会いたかったよ、テヒョンー



韓国語がそう、響いた。





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作者のぽるこです。


あふれてしまう、そのまえに。〜2〜

ここまで読んで頂きとても嬉しいです。


マイペースに楽しく書かせてもらう中、
いつの間にかお気に入りや登録者様の数が増え、
初めてコメントも頂き

とてもとても励みになりました。


このお話、まだ続きます。


そしてここに来て、この方に出てもらいました。


お話は

あふれてしまう、そのまえに。〜3〜

に続きます。

皆さまに楽しんでもらえるよう、
そして自分も楽しんで書けるようにしたいと思います。


続編もよろしければ、更新をお待ち下さいませ。



感謝を込めて。




ぽるこ




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