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少し早く帰れそうな日や、
無性にオーナーココアが飲みたくなった日、
無性にテヒョンくんの顔を見たくなった日(これは基本毎日なのだが)
店に寄る。
すっかり、ここ、コーヒー店ミモザの常連になっている。
あれからテヒョンくんとは店の外では会っていない。
あの、キスをされそうになったことや、
実際…おでこにキスされたことや、
あれは一体なんだったんだろう…という日常。
もどかしいような、焦れったいような。
果たしてテヒョンくんはどう思っているのか
それは濃い濃い霧の中で。
「そういえば、Aさんは、コーヒーは飲めませんでしたよね?」
ぼおっと、今日は珍しく、ミルクティーを飲んでいたAに
カウンターから声をかけるオーナー。
「そうなんです、香りはとても好きなんですが、」
コーヒー専門店のオーナーの前で、いいのかなと思いながらスプーンを置いて、答える。
「やはりそうでしたか、テヒョン君の読みが当たってましたか。」
そんなことは全く気にもとめずに
オーナーはオーダーされたコーヒーをドリップしながら、微笑む。
「読みが?ですか?」
「ええ、そう、Aさんが初めてこの店に来た時、いえ、入る前。
店の外にいるAさんが行ってしまった後、自分と同じだったかもって
ココアもありますよって言えば良かったって、なんだかしゅんとして話してましたから。」
あの時言いたそうにしてたのはそういうことだったのか。
テヒョンくんも香りは好きだけど飲めないんだ、と思うと
そんなちっぽけなことでも嬉しくなるA。
「オーナー、なに、なにのはなし?」
なんとなく自分の話だと勘付いたのか、
オーダーを取りに行っていたテヒョンくんが戻ってきた。
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ぽるこ(プロフ) - kimnaaさん» ありがとうございます!3を更新中ですのでまたよろしくお願いします。楽しみにして頂き嬉しいです。 (2018年12月11日 18時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
kimnaa(プロフ) - すごく素敵です…3が楽しみです(*^ω^*) (2018年12月10日 17時) (レス) id: 36d5fb4cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - あすかさん» 綺麗と言って頂き、とても嬉しいです。これからもふとした時に読みたくなるような話を書けるようにしたいと思っています。また続きも是非読まれてくださーい! (2018年12月7日 23時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - 紫雫さん» はじめまして。こちらで初めてお話を作らせてもらい、こうやって読んでくださる方がいて嬉しいです。素敵な感想をありがとうございます!とても励みになります。 (2018年12月7日 23時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
紫雫(プロフ) - はじめまして。ぽるこさんのお話はじめて拝見させていただきました。引き込まれてあっと言う間にでした…更新楽しみにお待ちしてます! (2018年12月7日 8時) (レス) id: bf8665b816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽるこ | 作成日時:2018年11月26日 1時