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「あー!映画みたいなことしてるー!」


突然のその声に、文字通り跳ね上がるA。


見ると、道の先に、こちらを見る親子連れ。


こちらを指差してる小さな男の子に、
手を繋ぐ母親らしき人が焦っている。

こらっ、指差さないのっ、

そう言い聞かせながら、すみませんっ、と頭を下げられる。


そんな漫画みたいな展開と

誰かに見られたことよりも、今していた、しようとしていたことの生々しさに

Aが耐えきられずにいると



「おー、こんばんはー」


頭上からは明るい声。


にっこにこしながら男の子に手を振るテヒョンくん。


今さっきの、あの熱は何処にいったのか…


「えいがだって。」


Aを見ながら、



「びっくりした。 ちゃんとおくるの、わすれそう、でした。」


なんて言う。



び、びっくり…したのは、こちらです…

Aはまた手を繋がれ、歩き出しながら


思わず目を瞑ってしまった自分を消してしまいたくて


「私のアパート、そこだから、ありがとう、」


角を曲がると目に入ったアパートに
助けを求める。


手を離そうとすると、逆に強く握られて




おでこにかかる前髪を撫でてから、そこに


ーちゅ、


本当に触れるか触れないか分からない位

すごく優しく、その形の良い唇が落とされて



「Aちゃん、ちゃんと、いえにはいるまで、ここにいます。」



そして、そっと手を離される。



温かかった手が、急に、寂しくなった。

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ぽるこ(プロフ) - kimnaaさん» ありがとうございます!3を更新中ですのでまたよろしくお願いします。楽しみにして頂き嬉しいです。 (2018年12月11日 18時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
kimnaa(プロフ) - すごく素敵です…3が楽しみです(*^ω^*) (2018年12月10日 17時) (レス) id: 36d5fb4cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - あすかさん» 綺麗と言って頂き、とても嬉しいです。これからもふとした時に読みたくなるような話を書けるようにしたいと思っています。また続きも是非読まれてくださーい! (2018年12月7日 23時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - 紫雫さん» はじめまして。こちらで初めてお話を作らせてもらい、こうやって読んでくださる方がいて嬉しいです。素敵な感想をありがとうございます!とても励みになります。 (2018年12月7日 23時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
紫雫(プロフ) - はじめまして。ぽるこさんのお話はじめて拝見させていただきました。引き込まれてあっと言う間にでした…更新楽しみにお待ちしてます! (2018年12月7日 8時) (レス) id: bf8665b816 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるこ | 作成日時:2018年11月26日 1時

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