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「我慢…?なんの我慢してたの?」


人の行き交う駅を目の前に、
独り言のように呟くA。


「うん、きょう、



あ、Aちゃん、でんしゃきた!」



ーはしる?


えっ、うん?ー


答えると同時に手を繋ぎ走るから、
Aはついていくのに必死。


ホームに入って、電車に駆け込むと

すぐに扉が閉まる。


間に合った…

Aが息を整えながら、テヒョンくんを見上げると

全然息が切れていない。


さっきの話の続きが気になって仕方ないけれど
切り出し方が分からず、

「テヒョンくんも方向一緒なんだね。」


「うん。ここからふたつめのえき。」


「私、3駅目。」


「となり?です?」


「うん。隣の駅。」


こんな会話で精一杯のA。



電車内はちょうど帰宅時間で

サラリーマンやOL、学生さん達でほぼ満席。


2人は扉近くに立つ。


特に混んでいない時も、席ががらがらな時も、
Aは扉近くに立つのが好きだ。

電車から見える景色はちっとも飽きない。



がたん、


ふいに思ったより電車が揺れて、


ぽすっ、


テヒョンくんに受け止められる。


「ごっ、ごめんね、」


顔も見上げずに言うと



「Aちゃん、きょう


いえまでおくりたい。」



「え?」



「おくらせて?」



.

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ぽるこ(プロフ) - kimnaaさん» ありがとうございます!3を更新中ですのでまたよろしくお願いします。楽しみにして頂き嬉しいです。 (2018年12月11日 18時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
kimnaa(プロフ) - すごく素敵です…3が楽しみです(*^ω^*) (2018年12月10日 17時) (レス) id: 36d5fb4cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - あすかさん» 綺麗と言って頂き、とても嬉しいです。これからもふとした時に読みたくなるような話を書けるようにしたいと思っています。また続きも是非読まれてくださーい! (2018年12月7日 23時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - 紫雫さん» はじめまして。こちらで初めてお話を作らせてもらい、こうやって読んでくださる方がいて嬉しいです。素敵な感想をありがとうございます!とても励みになります。 (2018年12月7日 23時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
紫雫(プロフ) - はじめまして。ぽるこさんのお話はじめて拝見させていただきました。引き込まれてあっと言う間にでした…更新楽しみにお待ちしてます! (2018年12月7日 8時) (レス) id: bf8665b816 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるこ | 作成日時:2018年11月26日 1時

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