6. 警視庁特別課 M side ページ8
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おれ・翔さん・雅紀は、本部に呼ばれたため警視庁捜査一課にやってきた。
実はおれたち3人、元々捜査一課にいたんだ。
そこから今の特別課へ3人とも異動した。
「うぅ〜。やっぱりやだ！」
「いいから、行くんだよ！」
「雅紀…。覚悟を決めるんだ！」
「うぅ…」
いつまでもぐずる雅紀に喝をいれて、中へと入る。
重い足取りで中へ入ると、捜査一課の奴らがこっちを見て固まっていた。
そして、おれたち3人に敬礼をしてきた。
そんなこと、しなくてもいいのに、、、。
そんなことを思いながら、自分たちの席へと移動した。
雅紀が本部を嫌がる理由。 それはこのせい。
おれたちは普段、主に捜査一課が対応できなかったり解決することができなかった事件を引き受け、解決している。
つまり、捜査一課の人からみたらおれらにすごく助けられているってこと。
だから、おれたちには頭が上がらないんだ。
「いや〜、今回は来てくれて本当にありがとうございます！助かります！」
一課の人たちの視線を気にしながら、居心地悪く座っていると、制服をきた年配の方が話しかけて来た。
この人は、警視庁捜査一課長でベテラン刑事。
つまりこの中では、お偉いさんってこと。
前の上司なのに今じゃこの人も敬語を使ってくる…。
ほんと、変な感じで嫌になる。
「いえ。お呼ばれしたからには、我々に出来ることは全力でやらせていただきます」
「それは、本当に頼もしいです」
翔さんが人の良さそうな笑みを浮かべて、対応した。
翔さんは、人とのコミュニケーションがよく取れ、多くの知識や対応力があることから、おれらの中でも聞き込みなどを主に行ってくれる。
熱くならずに、冷静に対応できるしね？
おれと雅紀にはちょっと、、出来ないから…(笑)
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作者名：華美月 x他1人 | 作成日時：2022年10月1日 23時
