秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ7)

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5. 政府からの依頼　S side ページ7

女性のほうの依頼は、おれと潤と智くんがすることに決定！
あとは、政府からの依頼だけど…

「次は、政府からの依頼ね。依頼内容は、ある組織が計画している実験の内容を調べて、政府に伝えること。
報酬は580.000。ある組織の企みを知るために、どうしても力を貸して欲しいんだってさ。
まぁ、これも調べて伝えるってことになるかなぁ」

ある組織…かぁ〜。しかも…実験って…

「ん〜…。でも、こっちのほうが難しそうだね〜」
「確かに…」

智くんの感想に、おれも同感。
政府が依頼してくることってだいたい難しかったり、戦闘内容だからなぁ〜。

「この依頼は、ぼく・相葉くんで主に行うけど、3人にも手伝ってほしい。
ぼくは、ある組織が計画してる実験内容について、出来るだけ探ってみる。
相葉くんは、警視庁で最近動きのある組織がないか調べてほしい。出来れば、その行動範囲とかも。
3人には、ぼくらの手伝いをお願いしたい」

「「了解！」」

カズの探りは、おれも感嘆するほどすごい。
簡単なものなら息つく間もなく、すぐに終えてしまう。

雅紀の資料探しもすごい。誰も真似できないと思う。
ミラクルを起こす男だからね…。
普通、何日もかかりそうなのを1日で終わらせるから…。

でも、今回はそう簡単にはいかないだろう。
なんせ、政府からの依頼であり、ひとつの大きな組織について調べるんだから。

いくら探りが上手いカズでも、すぐに終わるとは思えない。だから、おれたちにも手伝ってほしいと言ってきたんだ。

依頼のことがまとまってきたところで、もう時間になっていた。

「よし。それじゃ、そろそろおれたちは本部に」
「あ…。やだーー！」
「やだじゃない！行くんだよ！！」
「リーダー、いつものお願い」

カズが智くんにいうと、智くんが全員を見渡して言った。

「それじゃ、今日も1日頑張りましょー！」

「「おぉー！！」」

これは、いつも智くんが話の終わりに言う締めの言葉。
これがないと、1日が始まらないと言っていいほどだよ。

そして…おれたちは本部へ行くため、支度をして、玄関へと行った。
いつまでもぐずる雅紀を引っ張り出して、潤が強制的に連れて行く…(笑)

「じゃ、行ってきまーす！」
「「いってらっしゃい」」

2人に見送られながらおれたちは、仕事場である警視庁へと車に乗って向かった…。