秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ5)

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3. 喫茶店の秘密　O side ページ5

朝ご飯を食べ終えて、みんなで片付けをした後、全員が席へと座った。
食べ終わったあと、毎朝必ずすることがあるんだ。
全員が座ったことを確認して、翔くんが話し始めた。

「さてと、今日の予定は？」

それは、その日の予定を確認すること。

「んじゃ、まずは俺たちだな」

そう言って松潤が話し始めた。

「おれ・翔さん・雅紀は本部に集合だって連絡が来てた。多分、そのあと特別課の仕事もあると思う」

ふむふむ…。特別課の仕事があるのかぁ〜。

1人勝手に納得してたら、次はおれの番だった！

「おれとカズは、お店の開店だよ。でも、依頼もあると思うから、そっちの方もするつもりだよ〜」
「正解です。依頼、きてた」

おれが予想も含めてなんとなく言うと、隣から肯定の言葉が聞こえた。

依頼。それは、この喫茶店のもうひとつの姿であり、おれたちの''秘密''

表では喫茶店《山風ふるさと》として。
そして、裏ではとある業界で知られている何でも屋《storm》として活動している。

何でも屋《storm》は、政府にも認められている唯一の何でも屋らしい。おれはよく知らないや(笑)

どうして何でも屋として活動しているのか。
それは、大切なやつを守るため…なんだ。

政府には認められてるけど、本当は政府から隠すために活動している。
政府には絶対に隠し通したい。
ほら、言うでしょ？''木を隠すなら森の中''って！

政府も自分たちが認めてる組織の中にいるとは、思いもしないと考えた末に、この何でも屋を活動させてるんだ。

おれとカズが喫茶店をやってるのと、3人が刑事になったのは、共通の理由があるんだけど、これについては…まだ言えない。
こうやって一緒に住んでるのだって、理由がある。

でも、まだ言えない。

言っちゃったら、その現実が変わりそう怖いんだ。

守り続けてるなにかが、変わってしまいそうで……怖い。