31. 潜入スタート O side ページ34
「さぁ、、行こうか」
「「了解」」
潜入に必要なのは、綿密な計画と大胆な行動。
おれたちは、別にいつも潜入組ってわけではない。
(まぁ、相葉ちゃんはだいたいいつも…潜入組だけど…)
だからこそ、細かなところまで綿密な、正確な計画が必要になるんだ。
「裏口についた。カズ、お願いできる？」
『任せて。………オッケー、開いたよ』
「さすがカズちゃん！」
カズは本当にすごいと、いつも思う。
この計画だって大半はカズが考えてくれたものだし…。
この計画の中で重要な役割もカズが持ってる。
カズが開けてくれた扉を慎重に開け、中に入ることに成功した。 さぁ、ここからが勝負だ…。
「中に潜入成功」
『現在、中にいる人の数はざっと300人を超えるかな。
でも大体は何室かある研究室から出てきてない。だから、資料の置いてあるだろう部屋に行けば大丈夫』
『もっと言えば、今廊下を歩いているだろう人は少ないだろうっていう考えだよ』
2人の考えを聞き、おれたちは慎重に歩き出した。
慎重に歩き続けて、ある部屋にたどり着いた。
「ここだ。…資料室」
先頭を歩いていた松潤が前方をもう一度確認。
1番後ろにいたおれが、後方を確認して、誰もいないことをしっかりみてから、相葉ちゃんが扉に手をかけた。
「……大丈夫、空いてるよ」
慎重に中に入り、音を立てないように閉めた。
これで、、第一関門突破…！！
「さぁ、資料を探るよ」
おれの合図でそれぞれが動き出した。
いつ扉が開いても大丈夫のように、注意を怠らずに且つ時間もないため大胆に資料を漁り出した。
でも、それらしきものがなかなかない…。
『…パソコンとかはないの？』
カズにそう言われて、ふと思った。
キョロキョロと探すと、コンピュータらしきものがあった…んだけど〜。
「おれたち3人の中に機械に強い人は…イマセンヨ？」
そう。今回の潜入組には…機械に強い人が誰1人いない。
おれと相葉ちゃんは、頭脳なんていう柄じゃないし…
まず無理！
松潤は、頭はいいけど機械には弱い方。
カズと翔ちゃんは機械に強いけど…。
でも、2人はここにいないのだ！
「…どうする？」
資料はこのコンピュータの中にあるよね…？
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作者名：華美月 x他1人 | 作成日時：2022年10月1日 23時
