秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ33)

今日:31 hit、昨日:12 hit、合計:15,004 hit

30. 作戦と信頼　M side ページ33

その後話し合って、とりあえず潜入は次の日の夜に決定した。
その日はとりあえず寝た。疲れてたからな〜。

そんで、朝が来て、いつも通り警視庁に来ていた。

夜まではとりあえず、それぞれが普段通りを送った。

リーダーとカズは喫茶店。おれらは部署で資料を整理。

まぁ、喫茶店組は今日は少し早く閉店して、潜入のために調べてくれたみたいだけど。

そして…無事１日も終わり、夜がきた…。

「さてと…作戦はわかってる？」
「おう。裏口から入るためにカズが鍵を開けて、中に」
「そんで、資料が置いてあるだろうこの部屋に！」

潜入組のおれら3人は、カズが用意してくれた地図を見ながら作戦をもう一度確認していた。

「そう。もし、ここに資料がなかったら一旦引き返そう。長居するのは危険だし」
「だな…。念のためだが、組織の一員らしい服装で行こう。見つかっても少しは時間、稼げるだろ」

時間さえ稼げればあとはなんとかなる。

おれたちだからこそ、確信がもてることだ。

「そうだな…。資料をもってこれるっていうのが1番いいけど、無理そうだったらさ、USBだけでもいいよ」
「USBも無理そうだったら写真撮ってくれれば」

待機組の2人がそういうのを聞いて、相葉さんが首を傾げながら聞いた。

「両方とも無理そうだったら？」
「…内容を覚えてきて」
「…無理です！」

真顔でいうカズに、勢いよく頭を下げた相葉さん(笑)

「無理そうだったらさ、資料がおいてあった部屋がどんな感じだったかだけでも見てきて」

翔さんが苦笑いしながら言っているのを聞き、リーダーと共に頷いた。

「もちろん、おれとカズも監視はしてるけど、全体が見れる訳じゃない。だからちゃんとみてきてほしい」
「わかった！」

相葉さんも頷いたのをみて、カズも笑って頷いた。

「じゃあ、作戦はこれで大丈夫だね？」
「あ、出来ればでいいから、内部の人間の写真欲しいかも…」

リーダーがそういうと、カズは付け足すように言った。

内部の人間の写真かぁ…。少し危険だけど、チャレンジ出来そうだなぁ…

「わかった！任せとけ！」

そう言うと、カズは安心したように笑った。

カズは、必要だと思うことしか頼んだりしない。

だったらおれらは、その期待に応えるだけだ。

それが、いつものおれたち潜入組の決まりごと。

おれたちの司令塔は、カズと翔さんだから。