秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ32)

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29.　潜入決定！　A side ページ32

カズちゃんに依頼について聞いたのに、忘れてたおれ…。
なんだろ、地味に落ち込むんだけどー！？

「まぁ、依頼についてはおさらいも兼ねてもう1回見直そうか。悪いけどカズ、お願いしてもいい？」
「…はぁ〜い」

翔ちゃんのお願いに渋々頷いたカズちゃんは、依頼をまとめてある紙をもって話し始めた。

「…政府からの依頼内容は、ある組織がしている実験の内容を調べて、政府に伝えること。ある組織の企みを知るために、どうしても力を貸して欲しい…とのこと」

…ある組織ってなんだろ…？？

「ありがと。んじゃ、どうやって調べるか…」
「元々は、ぼく・相葉くんで主に行うことになってた。
ぼくは、ある組織が計画してる実験内容について、出来るだけ探る。
相葉くんは、警視庁で最近動きのある組織がないか調べる。出来れば、その行動範囲とかも調べるはずだった…」

…全くやってないけどネ！！

「んじゃ、まずはある組織を特定しないと無理だな。それはおれと翔さん、相葉さんで調べるか」
「だな。智くんとカズは、その資料をもとに計画を探る」

松潤と翔ちゃんがお互いを見ながら調べ方を話してく。

だいたい固まったところで、リーダーがおずおずと控えめに話し始めた。

「あのさ、、おれ考えたんだけど」
「「？？？」」

急に話しかけられた2人はびっくりしながらもリーダーに耳を傾けた。

「…資料をもとに、全員で乗り込むのはどう？」
「「「…乗り込む！？」」」

マジですか！？久々の潜入！？

リーダーがそういう隣でカズちゃんが頷いているのをみて、カズちゃんも同じ意見なんだとわかった。

「調べるのには限界があるから、3人が乗り込んで2人は家で監視しながらの特定。なかなかいいと、思うんだけど…」

そういいながらどんどん自信を無くしていくリーダー。
…リーダーが発言しただけで、おれびっくり！！

「…なるほどねぇ〜。ちなみに、乗り込む3人は？」
「おれ・松潤・相葉ちゃん」

やった！潜入組だー！！

「なるほどな。あんまりカズを組織に近づけたくないし、特定とかが得意な2人は家で待機。なかなかいいと思う」
「そうだね！ちょっと不安だけど、いいと思うよ！」
「…わかった！いいと思うよ！やろう、潜入！」

翔ちゃんのその一言で、おれらの方針は決まった。

乗り込むんだ。ある組織とかいう企みを暴くために！！