秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ22)

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19. 新たな依頼　A side ページ22

朝起きて、いつも通り下に行くと翔ちゃんと松潤がいた。

やっぱりこの2人は起きるのがはやいなぁ〜！

「相葉さん、突っ立ってないで2人起こしてきてよ」

感心して、頷いていたら松潤に怒られた(笑)

おれは急いで2人を起こしに行った。

「それで？今日の依頼は？」

昨日と同じように、朝ごはんを食べ終えて依頼確認を始めた。いつものことだから慣れたよね(笑)

「今日は昨日に引き続き２つ。でももう詐欺のほうは資料をまとめるだけだからすぐに終わる。
ってことで、さらにもうひとつ、新しい依頼を受けようと思っています！」

カズちゃんがそういうと、全員がいいよ〜と頷いた。

「で、依頼内容は？」

松潤が聞くと、カズちゃんは説明を始めた。

「えっと、40代男性からの依頼だよ。内容は、娘の恋人の身辺調査。どうゆう人なのかを資料にまとめて送ってほしい…という依頼。
報酬は20.000。なんでも娘さんは人を疑うことのない純粋無垢な人らしくって、相手のことを信じやすいみたい。だから、相手の情報をより知りたいらしい」
「なるほどなぁ〜」
「これは、おれとカズでいいだろ」
「2人は資料にまとめたり情報収集したりするのダントツで上手いもんね！」

おれが笑ってそういうと、翔ちゃんは照れたように頬をかきながら笑った。

「じゃ、この件はぼくと翔ちゃんで！」

カズちゃんはそう言って翔ちゃんのほうをみて頷いた。
そして、そんなカズちゃんに応えるように、翔ちゃんもカズちゃんをみて頷いた。

この2人の情報収集力はマジでやばいんだよ！？

この2人にかかれば、どんな情報だって…すぐ手に入るんだから…！！

「とりあえず、政府の依頼のほうは、まだ手をつけてないから、こっちの依頼が終わってからにしようかなって思ってる」
「わかった。じゃ、早めに片付けないとな！」
「翔くんたちは、特別課の仕事もあるから頑張ってね〜」
「現実を突きつけないで！智くん！！」

くだらない話もしながらどんどん会話は進んでく。

こんな空間、滅多にないし他にはないと思う。

だから、おれはみんなが大好きなのかも！！

「よし！それじゃ、今日も1日頑張りましょー！」
「「おぉー！」」

こうして今日も1日が始まった！