秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ21)

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18. 秘密の調べ物　M side ページ21

ん〜〜〜〜！！！

まだまだ眠い体を無理やり起こして、下へといった。

いつも朝ご飯を作ってるおれは朝がとてつもなく弱い。
それでも作ってるのには理由がある。

実はこうやって起きないと、仕事に行けないのです…。

下へ行って、朝ご飯の準備をしていると、トコトコと足音が聞こえた。

「おはよう」

降りて来たのは、まだ眠そうな翔さんだった。

「おはよ。新聞、ソファのところにあるよ」
「お！サンキュー」

そう言って早速ソファに座って新聞を読み始めた翔さん。

毎朝、こうやって新聞を読んでるんだ。

「あ、そうだ。潤、あのことなんだけど…」
「っ！なにかわかったのか？」

あのこと。おれと翔さんだけのすぐに理解できる言葉。

おれと翔さんは、3人には秘密であることを調べてる。

それは、、、カズの過去。

他の3人は、小さい頃から家が近くてよく一緒にいた。

でもカズとは、小さい頃から一緒って訳ではない。

つまりおれたちは、そんなカズの過去を知らないってこと。もっと言えば、おれたちは出会う前のカズを一切知らないんだ。

今までどうやって生きてきたのか。
どこで生活をしてきたのか。

おれたちが知ってるカズは、本当のカズなのか…。

だから、おれと翔さんは不思議に思ったし、カズのことを信用出来なかった。

だって、最初にきいたとき、職業なしの無職。
どこに住んでるのかすら教えてくれなかったんだ。

でも…そんなときだった。
おれたちが何でも屋《storm》を始めたのは…。

おれたちの最初の依頼。それこそがおれと翔さんがカズの過去について調べるきっかけになった…。

「特に進展はなし。だけど、今回の政府の依頼でまた変わる可能性もある」
「…わかった」

おれたちは、互いに目をみて頷き合った。

おれと翔さんが睨んでる手がかり。

それは、カズと政府の間に何かがあるってこと。
きっとカズは、政府との間になにか秘密がある。

そしてきっとリーダーは…そのことを知っている。
知っているからこそ、おれたちにそのことを秘密にしていると思ってる。

カズと政府の関係。それはきっと…

なにか大切な、、、おれたちには計り知れないような関係が、あるんだ。