秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ3)

今日:12 hit、昨日:12 hit、合計:14,985 hit

1. いつもの朝　S side ページ3

ｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘﾘｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘﾘ
「んぅ…」

鳴り響く目覚ましの音で、毎日が始まる。

ベッドから立ち上がり、カーテンを開けると、ベランダに鳥たちが止まっていた。
「(ふふ…。朝から元気だなぁ…)」
朝日の光をたっぷりと浴びてから、おれは部屋をでて下の階へと行く。

これも毎日してることのひとつなんだ。

下の階に行くと、キッチンのほうからいい香りがした。

「おはよう！今日もいい香りだなぁ」
「おはよう。ありがと、座って待っててよ」

キッチンにいたのは我が家の料理長松本潤
あだ名は松潤。

いや〜......彼にはほんとーーに、頭が上がらないね！
料理が本業じゃないのに、プロ級の腕前を持ってるし…
ほんと、毎日ありがとございます！

おれは潤に言われたまま、リビングにあるテーブルの椅子に腰をかけた。

新聞を読んでいると、ドタドタと降りてくる音が…。
　朝からテンション高いなぁ〜

　ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞｧｰﾝ

「おっはよーー！」

扉を壊す勢いで入ってきたのは、我が家のミラクル男相葉雅紀
あだ名は相葉ちゃん。(1人しか呼んでないけどね？)

「おはよう。朝からテンション高いね〜」
「おはよ。朝からうるさい」
「あひゃひゃ！ごめんごめん」

、、、絶対謝る気ないでしょ…

呆れながら雅紀をみてると、キッチンから思い出したように潤が言った。

「そういやさっき、本部に集合だって連絡あったぞ！」
「え、、本部！？」
「え〜！おれ、本部やだー！」
「やだ！ってお前、行くんだよ！仕事だ！」

本部。それは、警視庁捜査一課のこと。

おれ・雅紀・潤は警視庁に勤めてる現役刑事なんだ。

警視庁特別課に所属していて、仕事内容などは捜査一課から特別課に降りてくる。
だいたい電話で伝えてくれることが多いんだけど、直接伝えないといけないことなどは、こっちが捜査一課に顔を出すんだ。最近はあんまりなかったのに…

で、雅紀が嫌がる理由
それは、おれたちが特別課に所属してるってことと関係してるんだけど…それについてはまた説明するよ！

「うし！ご飯完成だ！雅紀、2人起こしてきて」
「はーーい！」

おっ！いつの間にか朝ご飯が完成していた。

あとは、雅紀が2人を起こしてくるだけ、、。