秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ17)

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14. つながる糸口　N side ページ17

なかなか見つからないな…。詐欺グループの手がかり

ほんとはぼくの担当じゃないんだけど、いつも依頼の内容についてまとめているのはぼく。

だから、こうやってその日の収穫をひとりひとりに聞くんだけど…。
ん〜、、、やっぱり詐欺グループに関する依頼はちょっと難しいなぁ〜。

「どうしようかな…。詐欺って手口多いもんなぁ〜」
「依頼者のお母さんは、どうやって詐欺にあったんだ？依頼書に書いてないの？」
「ん〜？」

そう言われてみれば確かに…。

リーダーにそう言われて、依頼書を見直した。

ああ、依頼について説明してなかったね！
依頼はいつも宛先なしの手紙でくることが多いんだ。
普段はただの喫茶店だからね〜(笑)
でも、届くのはぼくが手を回してるから！
どうやってるのかは企業秘密だけど、ちょっと頑張ってるんだよね(笑)
そのあと、ぼくが依頼者や依頼内容・その手紙からわかることをまとめる。そのまとめた資料をぼくらは依頼書というのです。

って、それどころじゃなかった…。

依頼書をみると、母親の詐欺についてまとめてあった。

「…すっかり忘れてた。まとめたこと」
「うっかりさんだね〜(笑)」

、、、リーダーにうっかりさんっていわれた…。
なんか、、悔しいというかなんというか…複雑！

そんな気持ちのまま、ぼくはもう一度依頼書を読んだ。

ん…？これって…。確かリーダーの言うには…

「ふ〜ん…。なるほどねぇ〜。詐欺グループもしっかり調べてんじゃん…？」
「お！なんかわかったの？」

ほわぁとした笑顔でそう聞いてくるリーダーに、ぼくは笑みを浮かべていった。

「うん、見つけたよ。グループにつながる糸口をね」

これでこの依頼である詐欺グループの手口をまとめられる。さすがリーダーだね。リーダーのおかげだ(笑)

さてと！
ここからは何でも屋として本領発揮しないとね！