秘密の喫茶店《山風ふるさと》 (ページ16)

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13. 依頼をまとめよう　N side ページ16

夕方になり、お客さんも減ってきたのでお店は終了。
片付けやお掃除をして、家の中に戻った。

「今日もおつかれさま〜」
「リーダーもおつかれ。楽しかったね！」
「そうだな！そんで、疲れた〜」

家に着くなりソファにダイブするリーダー。
確かに疲れたよね〜(笑)

たくさんの人たちの話を聞くのは楽しいんだけどね〜

「さてと、どうする？3人が帰ってくるまで時間あるでしょ？なにする？」

そう。現在の時刻 6：30 3人が帰ってくるのは7：30。
あと、1時間もあるんです…。

「依頼の件まとめよっか。忘れないうちに」
「そうだねー。そうするかぁ〜」

リーダーはそう言ってダイブしたソファからゆっくりと立ち上がった(笑)

そのまま、一緒に階段を上がり2階へ。
扉が６つあるんだけど、その内1番奥の扉へと入る。

この扉は、何でも屋として、《storm》として活動するとき用の場所。
資料やパソコン、活動するさいに必要なものが全部この場所に揃ってるんだ。

「えっと…依頼はなんだっけ？」
「嘘でしょ！？もうっ…」

思わず額に手をあててしまったけど、これはしょうがない。だって、この人リーダーだよ！？

ぼくはこのしょうがないリーダーにもう一度依頼の説明をした。

「あはは…、ごめんごめん。忘れちゃってて〜」
「いや、いいよ。忙しいかったしね」

たくさんお客さんと話したら忘れちゃうよね…。

「で？どうだった？詐欺について、なんか聞いた？」

「ん〜とね、、主にお店にあんまり来たことない人に聞いたんだけど、詐欺に引っかかったことがある友人がいるんだって人がいて〜。
そんで、その友人になんか聞いてない？って聞いたら、
友人はネット通販したときに引っかかったみたいなの」

「ネット通販か…」

詐欺グループの中でもその手口は意外と多い。
だから、絞れないな…。

「あ、そうそう！オレオレ詐欺に引っかかったって人もいたよ。
なんでも、子どもが上京して1ヶ月だったみたいでさぁ。
その子供だと思って出たら1000万円用意してほしいって言われたみたいだよ。
しょうがないから用意して支払ったあとにね、電話してみたらしいよ。何に使ったって。
そしたら、まさかの電話してないよって言われたんだってさ！びっくりだよね〜」

「オレオレ詐欺ねぇ〜」

オレオレ詐欺も手口としてはよく使われる。
やっぱり絞りにくいなぁ…。