11. 捜査会議 M side ページ13
「んじゃ、捜査会議を始めるか」
翔さんが、ホワイトボートをもってきてそう言った。
おれらはいつも事件の捜査について話すときは、ホワイトボードを使ってまとめてく。
そうしないと、雅紀がわかんなくなるってのもある。
でも、それだけじゃないんだよなぁ〜。
実はさ、特別課って言われる理由のひとつ。
それは一般人にも捜査を手伝ってもらってるからなんだ。
お、わかった人もいるかな？
そう、一般人ってのは、、、リーダーとカズのこと。
あの2人に手伝ってもらうことが多々あるんだ。
ちなみに、警視総監も認めてる。
「えっと？事件内容は、、、」
そう言ってさっきの会議内容をもう一度まとめ始める。
＊事件内容については、次にまとめておきます。
「ん〜、、犯人に目星はついてるんだっけ？」
「えっとね、、、4人いるね」
「4人も！？うわ〜…」
思わず天を見上げる雅紀をみて、思わず共感してしまった。 まぁ、そうなるわな。
「その内2人は本部のほうが調べたらしい。あと2人がまだ調べ終わってない」
「へ、どうして？」
「それがさぁ…おれらのほうらしいんだよね〜」
「「あ、なるほどね〜」」
おれらのほう。
つまり、喫茶店のほうってこと。
あっちのほうには、本部は行かないことになっている。
理由は簡単。 リーダーが決めたんだ。
特別課であるおれら3人に協力するかわりに、本部は家と喫茶店に近づかないでもらいたいって。
だから、あっちはおれらしか捜査できないってわけ。
「じゃあさ、2人にも手伝ってもらう？」
雅紀がそう提案するも翔さんが首を振った。
「聞き込みの権利があるのはおれら。2人にはないんだよ。だから、2人にはできない」
「あ、そうだったね…」
そう、2人には一般人に聞き込みする権利がないんだ。
だから、おれたちしかできないんだ。
「んで？その2人は誰なんだよ」
「あぁ、名前言ってなかったね。名前は、母親の《竹原知子》。もう1人は《畑山美知葉》だよ。お子さんがいるみたいだね」
「そうなの！？」
子どもがいるっていう言葉に、子ども好きの雅紀が反応した(笑)
「あ、そうだ！その子の名前は？？」
「ん？お子さんの名前？えっとね〜、、」
そう言って資料をめくり出す翔さん。
あるページで止めたから、見つけたみたいだ。
「あった！その子の名前は、《畑山拓郎》みたいだね」
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作者名：華美月 x他1人 | 作成日時：2022年10月1日 23時
