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クリスタ家は三度の飯より本が好き
という変わり者が多い
それは誰もが知っていること。
それ故、私 A・クリスタを本が大好き
何も無い限りは図書室に閉じこもって本を読んでいる
華やかなドレス、キラキラした宝石よりも本にしか興味が無い
そんな私に、2年前 隣国である夕焼けの草原の第二王子 レオナ・キングスカラー様が言いました
「お前は俺の隣で本を読んでいるだけでいい
俺の婚約者になって欲しい」
婚約者…?
私が?
確かに私は繁華の街の公爵令嬢。
しかも我が家はこの国の宮廷内の派閥には入っていない。
そして他国にも敵になる権力者等、貴族もいない
「城の奴らがうるさいんだ。
早く婚約者を見つけろってな
どうだろうか?
A嬢はつい最近、デビュタントを迎えたばかり
貴族のあれこれを勤めるのは義務になる
俺の婚約者になれば面倒臭い茶会や舞踏会は断れる」
つまり恋愛感情無しの婚約。
しかし、なぜ私だ?
婚約者探しなら御自分の国で見つければいいのでは?
どの道、他国であろうと王族からの申し出、断ることが出来ない
さようなら、私の読書の時間
「それに俺の婚約者になれば、俺の城にある王宮図書館に入れる
もちろん閲覧、貸出しも自由にできる」
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作者名:ぽてち | 作成日時:2023年7月15日 20時