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スピナーズ・エンドにて。
スネイプは、ピーターと２人でここを住処にしていた。
事務的な事以外、あまり互いに会話をしないが、今日は珍しくピーターから話し掛けてきた。
「…ねえ、スネイプ」
スネイプは黙って、彼の方を向いた。
「あ…仕事中に話し掛けてごめん」
「いや…大丈夫だ。何か用かね？」
するとピーターはオドオドとしながらも、言った。
「あのさ…君って、まだAの事を好きなの？」
「…は…？」
「私でも解っていたよ…学生時代、君が彼女を好きだったって事は」
スネイプはガタッと勢い良く立ち上がり、ピーターに詰め寄った。
杖をその喉元に突きつける。
「ス…スネイプ！何を…」
焦るピーターを、凄い剣幕で睨みつける。
そして低い声で静かに言った。
「…二度とその様な事を言うな」
「わ…わかった！わかったから！！！」
ピーターは泣きそうになりながら喚いた。
スネイプは杖を降ろすと、溜め息をついた。
ピーターは汗を拭いながらも、再び言った。
「べ、別に、今は何とも思っていないのならいいんだよ。ただ、我が君が…相当彼女の事を気に入っていたようだから」
スネイプが再び睨むと、ピーターはヒッ！と短く悲鳴を上げて、部屋から出て行った。
しん、と静まり返る部屋の中で、スネイプは頭を押さえて深く溜め息をついた。
「…そんな事わかっている…」
感傷に浸るのも束の間、その後すぐにドラコの母親ナルシッサと、ベラトリックスがスピナーズ・エンドを訪れて来た。
闇の帝王により危険な任務を任されたドラコを護る為、スネイプとナルシッサは「破れぬ誓い」を結んだ。
ドラコが任務を全う出来なければ代わりに自分が遂行する。
完全に闇の陣営側に立った瞬間であった。
一瞬、スネイプの脳裏に浮かんだのは…他ならぬAの笑顔だった。
この誓いをした瞬間から、互いに敵同士になってしまったのだった…。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
