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ハッとする。
スネイプは、研究室の執務机に向かっていた。
左腕の印がズキズキと痛む。
ーああ、ついにここまで来てしまったか…
スネイプは右手で左腕を押さえ、深く溜め息をついた。
そして、小さな声でポツリと呟いた。
「……A……」
彼女が傷ついていないか？
その眼に涙を流していないか？
そればかり考えてしまう。
自分がこんな事を思う立場では無いのはわかっているが…それでも
願わくば、君が無事に笑って過ごせるように…
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『…申し訳ありませんでした』
Aは、ダンブルドアに向かって頭を下げた。
ダンブルドアはハリーの肩を抱いている。
生徒達はこれからホグワーツへと戻る所だった。
「…何がじゃ？A」
ダンブルドアは優しく微笑んだ。
Aは顔を上げる。
『…せっかく校長が私の為に、闇の帝王から遠ざけてくれたのに…自ら危険に足を踏み入れてしまって…』
Aは顔を歪め、続けた。
『その上…足を引っ張る事になってしまい…本当にごめんなさい』
すると、ダンブルドアはゆっくりと首を振った。
「A…大切な人の為に飛んで来たのじゃろう？…君の行動は何も間違っとらんよ」
更に続ける。
「…ただ、気をつけなさい。既にわかったと思うが…彼は君の事を取り込もうとしておる」
Aはその言葉に、黙って頷いた。
ダンブルドアも頷くと、Aの背後に立つルーピンを見上げた。
「…Aをよろしく頼む、リーマス」
「…はい」
ルーピンは真顔で頷いた。
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生徒達を見送った後、騎士団のメンバーは各々帰路についた。
その場に取り残されたのは、ルーピンとAの２人のみだった。
ルーピンは、黙って立ち尽くしているAに話しかけた。
「…さて、君はこれからどうするんだい？すぐにフランスへ？」
Aは彼を見上げた。
『…本当はすぐにでも戻らないと、あちらの校長が御立腹かもね』
騙して来ちゃったからさ、と困ったように頬をを掻く。
「そうか…」
『…でも、しばらく貴方と一緒に居てもいいかな？』
その言葉にルーピンは少しだけ微笑み、頷いた。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
