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ーシリウス、どうか、無事でいて…
Aは箒に乗りながら強く願った。
長いスカートがはためく。
マグルに見つからないよう、だいぶ高度を上げているので、風も受けている事も相まって息苦しい。
ハリーの夢は何故か良く当たる。
ー…嫌な予感しかしない。
やっとイギリスまで飛んで来た。
魔法省があるロンドンへと急いだ。
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魔法省地下9階、神秘部にて。
ハリー達は、多数の死喰い人に囲まれ窮地に追いやられるが、途中から不死鳥の騎士団が加勢し、激しい交戦を行っていた。
至る所に魔法が飛び散り、闇の呪文が飛び交う。
戦いの最中、シリウスはハリーに戦線から退くように言うが、ハリーはそれを拒否する。
やがて、ハリーとシリウスはルシウス達と２対２で対戦する。
シリウスは、心の中でどこか喜びを感じていた。
親友のジェームズと共に戦っている様な気持ちになっていたからだ。
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ーお願い、間に合って…！
魔法省内のエレベーターに飛び乗り、Aは杖を握り締めた。
地下９階に着くと、激しい爆発音が聞こえた。
アトリウムで何かが起きている様だ。
歩みを進めると、そこでは激しい光と音が混ざり合い、混沌としていた。
恐らく、不死鳥の騎士団と死喰い人が戦っているのだろう。
Aは驚いた。
巨大なアーチの前で、シリウスと一緒に死喰い人と戦っている人物が、一瞬、亡き親友のジェームズに見えた。
学生時代に見ていた光景をふと思い出した。
悪戯仕掛人と称しては、良く連んでいた2人。
しかし、良く見るとそれはジェームズでは無く、その息子のハリーだった。
シリウスが何処となく楽しそうなのは、気のせいか。
ハリーが放った魔法が、ルシウスの杖を取り上げた。
シリウスが笑って言った。
「いいぞ、ジェームズ！」
ーやっぱりシリウスも、ハリーの事、ジェームズだと思ってるんだ…
Aは心の中で呟いた。
1人の死喰い人を倒したルーピンは、ハッと驚いた。
ーA…！？
何故ここに彼女が…
そう思った次の瞬間、
ベラトリックスの放った死の呪文が、シリウスに当たった。
それは本当に一瞬の出来事だった。
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『シリウス！！！』
Aは叫んだ。
絶命した彼の身体は、そのままゆっくりとアーチへ倒れ込み、ベールの彼方へと吸い込まれて消えて行った。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
