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Aは授業までまだ時間があるので、受け取った手紙を読もうと思った。
ソファーに座り、いそいそと差出人を見る。
そこには、いつもの様にハーマイオニーの名前が書いてあった。
…しかし、いつもと様子がおかしい。
いつも丁寧な字で書かれている名前は、何だか走り書きの様だった。
Aは不思議に思いながら、封を開けた。
ーあれ、今回は1枚だけかな…？
毎回、数枚に渡って便箋に書いてくる彼女。
書く事があまり無かったのかな、と思ったが…
Aは手紙を読み始めた。
��Aへ
読みにくいかもしれないけど、ごめんなさい。
実は急いでいるの。
ハリーがO.W.L試験の途中で、夢を見たようなの。
その夢の内容は、シリウスが拷問されるところだったらしいわ。
私達はこれから準備をして、魔法省へ向かうつもりよ。
ハリーが夢に出て来たと言っているの。
念の為、貴女にも伝えた方がいいと思って…
何事も無いといいのだけど。
また連絡するわ。
ハーマイオニー��
ーシリウスが！？
Aはソファーから勢い良く立ち上がった。
手紙を持ちながらワナワナと震える。
ー胸騒ぎはこれだったんだ…
『私も行かなきゃ…！』
Aは急いでクローゼットから上着を取り出した。
それを羽織り、壁に立て掛けた箒を手にした。
そして慌てて部屋から飛び出した。
廊下を走り、学校の入口へと向かう。
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「あら、A先生？」
ふと呼び止められ、Aは立ち止まった。
この学校の管理人をしている年配の女性がこちらを見ている。
「そんなに急いで、どこへ行くのですか？」
ーちっ、こんな時に…
Aは心の中で悪態をついた。
『…ちょっと、私用で外に出ます』
「申請は出したのですか？許可証は？」
管理人は訝しげに見ながら、Aに手を差し出した。
『いや、あの…急用なんです。そんなものやっている暇が無いんです』
Aが焦りながらまくし立てると、管理人は首を振った。
「ダメです。校長に止められていますので」
『でも…！時間が無いんです！』
「申し訳ありませんが、許可を出せません」
ピシャリと言われ、Aは困ってしまった。
ー早く向かわないと…どうすれば…
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
