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Aは彼に手紙を書く事も出来ずにいた。
勿論、彼の性格上、彼の方から手紙が来る事も無い。
彼の左手の印を思い出すと、どうしても嫌な予感がしてしまう。
１つ溜め息をつく。
『…しかもこれ、開かないしさ…』
Aは困ったように手の中のロケットを見つめた。
何度力を込めて開けようとしてもびくともしない。
試しに、杖でそのロケットをコンコン軽く叩いてみたが、無反応だった。
ーこういうのって、開けられる仕様になっていると思うんだけど…
…はっ！まさか…！
『不良品か…？』
Aはロケットを目の前にして、ショックを受けた顔で呟いた。
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ーコンコン
ドアのノック音が聞こえた。
Aは振り返って、少し大きな声で返事をした。
ガチャ、と音を立ててカミーユが入ってきた。
「ご機嫌いかが？またお手紙を受け取って参りましたわ」
『ありがとう』
Aはカミーユから手紙を受け取ると、彼女に向かって微笑んだ。
カミーユも微笑む。
「良いお天気ですわね…」
彼女は外を見ながら気持ち良さそうに目を細めた。
Aはクスッと笑って言った。
『カミーユ、貴女、式の準備はしてるの？』
「ええ、バッチリよ。前日とは思えないぐらい、いつもの日常ですわ」
『そっか！楽しみだな〜カミーユ、絶対綺麗だろうな…』
Aは妄想を巡らせた。
彼女のウェディングドレス姿は絶対に綺麗だ。
カミーユもクスクスと笑う。
「友人代表としての挨拶、期待してますわよ」
『任せてよ！』
2人は笑い合う。
しばらくして、カミーユは用事がある為、部屋を出て行った。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
