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Aは口を両手で覆い、アワアワと顔を赤く染めていた。
抗う理由が無い。
自分は先程、どさくさに紛れて彼らに想いを伝えたのだから。
「…これは敢えて外さない。その方が、燃える」
シリウスはAのネックレスを指で掬い取ると、ニヤリと笑った。
ー何て事を…シリウス！
Aは恥ずかしさの余り、顔を背けた。
しかし、頬に手を当てられ、再び顔を真っ直ぐに向けられる。
「…ちゃんとこちらを見ているんだ」
シリウスの灰色の瞳が完全に欲に染まっていた。
ルーピンは彼を見て、片眉を上げた。
「A…お疲れのところ申し訳ないのだが、私達に付き合って貰うよ」
そう言って微笑むルーピンの目は、笑っていなかった。
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彼らは私の名前を何度も呼んだ。
私も彼らの名前を何度も呼んだ。
その行為はとても激しかったが
彼らは私をとても愛してくれた。
とても深く愛してくれた
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永遠に愛してー…
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天井を見つめる。
月明りが窓から差し込み、部屋は薄暗い。
静かな夜。
隣りで規則正しい寝息が聞こえる。
起こさないように、ゆっくりと起き上がる。
乱れた髪をかき上げた。
Aは寝ている彼らをしばらく見つめていた。
愛しさが込み上げてくる。
顔を近づけて、順番に彼らの額にキスをした。
ふぅ…と小さく息を吐き、ベッドからそっと降りた。
何か着るものを…と思っていた矢先に、声がした。
「綺麗だな」
Aは驚いた。
シリウスがベッドの上からこちらを見ていた。
慌てて腕で身体を隠す。
『シリウス…びっくりした…リーマス起きちゃうよ』
「起きてるよ」
ルーピンもクスクスと可笑しそうに笑いながら起き上がる。
『え、寝てるフリしてたの！？』
「うん…だいぶ前からね。君がとても可愛い事をするのも、見ていたよ」
ルーピンはそう言って、自分の額をトントン、と軽く叩いた。
Aはいよいよ顔を真っ赤にさせてアワアワと焦った。
『もう！言ってよ…恥ずかしいじゃん！』
ルーピンはそんな彼女を見て、ニッコリと微笑んだ。
シリウスもフッと笑って、彼女に手招きした。
「どこに行くんだ？もう、離したくない…こちらへおいで」
Aは溜め息をつくと、微笑んで再び彼らの元へ向かった。
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とても幸せな時間が流れていた。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
