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「すごく綺麗ですね…！」
ハリーは思わず言った。
ロンもコクコクと頷いている。
『あ、ありがと…あれ？ハーマイオニーは？』
Aが問うと、ハリーは口ごもった。
「あ…えっと…」
すると、ロンがやっと口を動かした。
「放っておけよ、あんな奴」
ー何かあったな…
Aは心の中で思った。
しかし、詳細を聞いている時間が無い。
パーティーが始まってしまう。
逃げなければ。
『…女の子には優しくね？それじゃ…』
「「A！！！」」
ー綺麗にハモる、この声は…
今1番会いたくない、ウィーズリー家の双子だった。
「すっげえ…！綺麗だ…！！！」
「…俺らの為にそのドレスを？」
フレッドとジョージは感動している。
『ち、違…ミネルバが…』
「「マクゴナガル女史、ナイス！！！」」
双子はガッツポーズをした。
そして、フレッドがサッとAの腰に手を添え、ジョージがAの左手を取った。
「「行きましょう。姫」」
ーいや、姫とかやめてくれ…！！！年齢的に厳しいんだ！
Aがショックを受けた表情をする。
『助けて…ハリー、ロン』
顔だけ振り返って懇願すると、ハリーとロンは自分の顔の前で手を合わせた。
「ごめん、A先生…どうにも出来ないよ」
ハリーが悲しげな表情をしている。
大広間から騒がしい音と歓声が聴こえた。
どうやら、ダンスパーティーが始まったようだ。
双子に連れられて、会場へ足を踏み入れる。
ダンブルドアとマクゴナガルが、手を取り合い、率先して踊り出している。
その後にどんどんとパートナー同士が進み出て、踊り出す。
Aは双子を見上げた。
正装に身を包んだ彼らは、文句無しに決まっている。
普段悪戯ばかりしている為か、その姿が余計に引き立っている。
ーこれがギャップ萌えか…
Aは冷静に考えた。
彼らはAの視線に気付くと、嬉しそうに微笑んだ。
「…すっごい幸せ」
フレッドがしみじみと言うと、ジョージも頷いた。
「…ああ。過去1番最高の瞬間だよ」
そんな事を言われ、Aは申し訳なさそうに俯いた。
しかし、彼らは気にせず彼女に問う。
「A、どっちを選んでくれるか決めた？」
「もちろん、俺だよな？」
『え…あ…あの…』
Aは焦った。
結局、今日までにダンスのパートナーは決まらなかった。
何せバックれようと思っていたのだから。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
