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やがて、シリウスがポツリと言った。
「…休暇中に彼女がこちらに来る事とか出来ないのか？」
するとルーピンが溜め息をついた。
「どうやら、外出をする際に許可が必要らしい。あと最初に、出国禁止を言い渡されたらしいね…ハーマイオニーが言っていたよ」
「何だそれ…」
「…恐らく、ダンブルドアがあちらの校長に指示をしたのではないかと思う」
その言葉に、シリウスは怒りがこみ上げた。
「…リーマス、ホグワーツへ行くぞ」
ルーピンは驚いた。
「…えっ⁈」
「…ダンブルドアの口から直接話を聞かないと気が済まない」
シリウスは険しい顔をして言った。
ここまで来ると、もう何を言っても聞かないだろうな…と、ルーピンは肩を竦めた。
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ホグワーツ魔法魔術学校
校長室の前にて。
シリウスは黒い犬の姿から人へと戻った。
隣りにいるルーピンに話しかける。
「…無事に潜入出来たが、このドア…何と言えば開くんだ？」
ルーピンは肩を竦めて首を振った。
「合言葉が変わっている。私には解らないよ」
するとシリウスは腕を組んで考えた。
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その時
ーバチッ！！！
「うわっ！」
火花が散り、シリウスとリーマスは間一髪のところで避けた。
「何だ！？」
2人はその発端となる方向を見た。
黒い服を着た男がこちらに向かって杖を向けている。
「…スネイプ！」
シリウスは奥歯を噛み締めて、唸るように言った。
スネイプは杖を構えたまま低い声を出した。
静かな廊下に、やたらと響く。
「…こんな所で何をしている？犯罪者と人狼がタッグを組んだか？」
「お前…よくも！！」
シリウスも杖を構える。
ルーピンが咄嗟に大声を出した。
「シリウス、ダメだ！奴の挑発に乗るな！！」
シリウスはチッと舌打ちをして杖を降ろした。
しかし、スネイプは杖を構えたままである。
やがて口の端を吊り上げ、猫撫で声で言った。
「…不法侵入者をこのまま突き出して差し上げたら、世間はさぞ大喜びだろうな？ブラック」
シリウスはワナワナと震えている。
ルーピンはこの場をどう切り抜けようか考えていた。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
