第97話【朝焼け】 ページ49
襖を開けて庭に出ると、そこには綺麗な朝焼けが空いっぱいに広がっていた。
「すごく綺麗だな！」
「ちょ、俺ストーリー上げたい！超綺麗なんだけど！」
「わああ……」
「私も写真撮りたい」
「俺朝焼け初めて見たぞ」
善逸とカナヲは興奮気味に写真を撮っている。確かに私も朝焼けなんて初めて見た。いつも朝ギリギリまで寝てるということもあってか、ちょっと感動を覚えた。
「伊之助ありがとうね。教えてくれて」
「あったりめーだろ！子分に教えるのは親分として当然だからな！」
エッヘンと猪の被り物越しでも伊之助は得意気になっている。そんな伊之助が可愛く見えたので頭を撫でた。
「せっかくだし、朝焼けをバックにみんなで写真撮らないか？」
「いいじゃん！撮ろー！」
「伊之助は山の主取って」
「……分カッタ」
「随分素直だな」
「Aに頭撫でてもらったからでしょ」
「え、俺も後でやって！」
「善逸うるさい」
「なんで俺には冷たいの！？」
ギャーギャー騒ぎまくる善逸を炭治郎が宥めて、玄弥がスマホを構える。スマホからカシャ、と音が鳴った。写真は結構良い感じに撮れていた。玄弥写真撮るの上手じゃない？
「それ後でグループに送っといてよ」
「分かった！だから俺も頭撫でて！！」
「善逸静かにして。まだみんな寝てるんだから」
「ねぇなんでスルー！？なんで伊之助には撫でたの！？俺は！？」
うるさい上にしつこい。炭治郎の頭突きプラス禰豆子ちゃんのデコピンを喰らわずぞ。
「そろそろ朝ご飯の時間よ。行こう」
「今日の朝ご飯何かな〜？」
「確かバイキングって言ってたぞ」
「おっしゃあ！！天ぷら！天ぷら！」
「俺もウナギ食ーべよっと」
「朝からウナギと天ぷら食うのかよ……」
──嗚呼、幸せだなぁ。皆といると、本当に幸せ。こんなに幸せでいいのかな？ってくらい、幸せすぎてやばい。
「A？置いて行っちゃうわよ」
「早く行かないと食べられちゃうぞ！」
「俺が全部食うぞA！」
「俺と一緒に食べよう！」
「私も一緒に食べたいな」
「早くしねぇと、兄貴に食べられちまうぜ」
みんなが早く早く、と手招きをする。その言葉と同時に体が前へ飛び出した。
──さぁ、今日も頑張ろう。
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
