第37話【自己紹介】 ページ38
「……そんな所で何をしているんだ」
振り向くと、僕らと同じ年くらいの男の子三人、女の子二人が立っていた。
「もしかして……ストーカー！？」
「違うだろ、お前じゃねえんだから」
「違うって！！俺は禰豆子ちゃんを見守ってるだけだから！」
「それをストーカーって言うんだよ」
──そうだ、この人達昨日チョウヤシキって所に連れてってもらった人達だ。まだ自己紹介してなかったし、僕もした方がいいよね。
「……なんで、フランスパン？」
麗日さんが黒いセーラー服を着た女の子を指さす。
「麗日さん、人に指をささない方が……」
「ごめんデクくん。でも気になっちゃって」
「フランスパンが好きなんだ。そして、俺の妹で禰豆子っていうんだ」
「むー！」
ニコッと笑った禰豆子ちゃん。うわあ、すっごい可愛い。
「俺は竈門炭治郎。この金髪男子が我妻善逸、こっちが不死川玄弥、こっちが栗花落カナヲだ」
名前を呼ばれた男の子二人と女の子は軽く会釈する。全員美男美女だ、カナヲちゃんって子、すごく可愛い。
「僕は緑谷出久！」
「出久か、よろしく！」
「俺は飯田天哉だ！」
「私、麗日お茶子！」
「俺は──」
「え、ちょっと待って！」
上鳴くんが自己紹介しようとしたら、我妻くんがAさんと謎のイケメンをじぃっと見る。
「……知り合い？」
「いや、全然」
「あんなイケメン知らない、俺は知らない」とブツブツ呟いている。「あれって……」と竈門くんはAさんと謎のイケメンを見て目を丸くした。
「Aといのす──」
「黙れぇぇぇ！！！」
我妻くんがガァッと竈門くんの口を塞ぐ。栗花落さんと不死川くんは、何かを察した表情をしていた。
「……お前、栗花落って言ったよな」
「………うん」
「アイツ知ってるか？アイツはAの彼氏なのか？」
轟くんが栗花落さんに尋ねる。轟くんの表情は、本当にAさんに恋をしている表情だった。
「…………自分、で」
「お？」
「自分で、調べるべきだと思う」
そう言うと竈門くんの後ろに隠れてしまった。
……この子、人見知りなのかな。
「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ！！！」
ずっと様子を伺っていたらしい我妻くんが突然叫び出した。
「アイツ……頬に接吻した！！」
その言葉を理解するのに数十秒かかった。そしてAさんが好きな人達は目の色を変えた。
………接吻って言い方、古くない？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1005人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
