第3話【理不尽】 ページ4
「クッソがぁ！！！」
いきなりヤンキーの如く怒号を上げて私の元に来てさっきみたいに個性発動しようとする爆豪くんに頭の中でハテナマークが浮かぶ。
(え、なんで？私なんかした？)
「……A、トイレに逃げた方がいい」
「え、でも……」
「俺のことはいいから。じゃねえとこの爆発野郎に爆破されるぞ？」
「オイ誰が爆発野郎だ！！！」
心操くんに促されるままに廊下に出される。ここは彼の言う通り、トイレに逃げておいた方がいいだろう。
それにしてもフツーに話してただけなのに、なんで急に爆豪くん怒り始めたんだろ……。
＊＊＊
「テメェ煽っとんのか」
「それに乗ったのはお前だろ」
「あﾞあﾞ？！！」
爆豪の怒りを見事に受けながら正論をぶちかます心操。そりゃ爆豪も怒るわ。
──好きな人が、目の前で別の男と嬉しそうに会話してたらな。
実は俺もかなりイラついてた。さっき連れてかれた時からずっと。
「……お前さ、Aの何なの？」
「過保護もいい加減にしろよ」
上鳴や瀬呂もイラついていたのか心操に詰め寄る。「幼なじみを心配して何が悪い」と簡単に返され、また更にイライラが募る。
「………あんま調子乗ってんじゃねえぞ」
イライラがピークに達して俺はガッと胸倉を掴む。コイツはフッと鼻で笑うと俺をゆっくりと突き放した。
「好きな人に構って欲しいがために、ちょっかいをかけたりブスって言うのもいい加減にしとけよ」
構って欲しけりゃ、別の方法考えな。
耳元でボソッと言われ、膨大に湧く殺意を何とか抑えて「黙れよ」と脅しをかけた。
「図星かよ。……言っとくが、Aはそんな男好きにはならねえからな」
そう言ってカバンを持ってさっさと教室を出ていった。まだ教室に俺達しか居なかったのがせめてもの救いである。
……そう、アイツの言う通りでここに居るヤツら全員、Aの事が好きだ。それプラス、轟も。
ガラリと教室のドアが開く。そこにはさっきトイレに逃げたAが居た。
「……どしたの。喧嘩でもした？」
彼女は眉をひそめてこちらに駆け寄ってくる。
「……何でもねぇよ」
「そうそう。Aには関係ない話」
「それ余計気になるんだけど」
「……聞きてぇのか？」
「うん」
「──お前がブス過ぎる話してたんだよ」
俺のこの発言でこの後見事にAは激怒し、朝っぱらから相澤先生に怒られるのは三十分の話である。
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
