第16話【おかしい】 ページ17
「おかしいと思わない？」
「何が？」
耳郎が急にクラスメイトを共有スペースに招集した。
……とある一人を除いて。
「Aのこと！おかしいでしょ、どう考えても」
「おかしい、とは……どういう事でしょうか？」
ヤオモモがクエスチョンマークを浮かべて耳郎に尋ねる。ちなみに耳郎以外の俺たちの頭にもヤオモモと同じくクエスチョンマークが浮かんでいる。
「Aは？もう寝てるよね？」
「ケロ、最近寝不足だからもう寝るって」
「ありがとう、梅雨ちゃん」
今の時刻は八時半。寝るにはちょっと早すぎかなーって時刻だ。良い子でさえまだ起きてる時間だぞ。
「だっておかしいと思わない？」
「何がだよ！！」
爆豪が手をボンボンさせて耳郎にキレる。いつものように切島を窘めて「続けていい？」と耳郎は言葉を続ける。
「──Aの体の怪我だよ。昨日の夜には何とも無かったのに、翌朝には体のどこかに怪我って、おかしいでしょ？」
「確かに。耳郎くんに一理あるな」
「私も、響香ちゃんと同じこと思っていたわ」
「僕も☆」
梅雨ちゃん、青山の観察眼高い組は同じ思考をしていたらしい。
言われてみれば、確かにそうだ。昨日の夜は何も無かったのに翌朝に骨折、足首や腕に怪我なんてことが多い。
「確か今日も手首に怪我してたよね」
「聞いてみたの？怪我の理由」
「今朝聞いたんだけど……」
麗日と芦戸が耳郎に尋ねる。耳郎は横に首を振って「見事に躱された」と言って自販機で買っていた残り少ないジュースを一気飲みした。
「躱された？」
「うん。なんか、こう……目が聞くなって言ってた」
「目……ですか」
「………あ！」
緑谷が急に大声を出す。「るっせぇわ、急に大声出すなやクソデク！！」と再度手をボンボンさせた。やめろ、寮を爆破すんなよ。
「どうかしたか？」
「そういや昨日……Aさんが外に出かけていくのを見たんだ」
「外ぉ？」
緑谷以外の声が重なる。
「うん、僕昨日夜中にトイレに行ってたんだけどさ。その時にAさんが出ていくのを見かけたんだけど……」
「けど？」
「上鳴うるさい」
「なんで？！」
耳郎のヤツ、俺に対して扱い酷すぎだろ。俺泣くよ？電気くん泣いちゃうよ？
「緑谷、続けて」
「え、でも」
「いいから」
「アッハイ。──その時、黒い学ランみたいな服着てたんだ」
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
