その女、元超大物呪術師。

74日目 ページ43

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と、思ったが
Aは五条のキスを手で止めていた。



五条「……雰囲気的にキスすんだろ」


貴女『亡霊にしてもな。いい気にはなんねぇだろ』


五条「噛み跡つけた奴は良くて俺はダメなのかよ」


貴女『いやダメでもねぇけd、ん』




手際よい手つきで五条はAの服を捲って跡が着いた部分を上乗せして噛み付く。




貴女『(男ってなーんで噛みたがるんだ。犬か)』




抱きついたままベンチに押し倒され
馬乗りにされる。

辺りは誰もいないため何をしてようと邪魔は入らない。五条は色々と溜まっていた。

それが今爆発してAを襲う。





五条「お前がいなくなって俺は色んな感情を押し殺してまで今日まで生きてきた。付き合えよ最後まで」


貴女『”タイムリミット”は０時だ
それを過ぎれば私は”消えてしまう”から
それまでなら付き合えるよ』






今はPM21:00をすぎる。
菅原Aが成仏するまで残り約3時間


五条は無言になり、ひたすら伏黒がつけた痕に上乗せし自分の物だと言い当てるようにつけていく。

Aは五条の頭をポンポンなでがらプロビデンスアイを発動させ、未来の五条の姿をただ眺めていた。



顔色を変えず五条の行為が終わるまでずーっと。
ズーット……。







〇







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五条「終わった…」


貴女『腰吊る…』






現時刻PM23:55
菅原Aが消えるまで残り5分




貴女『五坊残りの時間私の話を聞いてくれ』




五条はAの隣に座って無言になる。
手は繋いだまま。




貴女『この先10年後には、
ここ東京で死闘が起こる。絶対だ。

仲間も死に怪我を負い
犠牲が増える

それでも、少しの時間でもいい

私がお前に言ったことは”守ってくれ”』





＿＿＿＿残り2分





五条「……ああ、お前にこの先の何視えてんのか知らねーがお前の頼みなら”守る”」


貴女『うん』







残り＿＿＿1分





五条「A、俺は、仲間と一緒に”生きて幸せになる”よ」


貴女『ああ、”見守ってるよ”』





残り＿＿＿30秒





五条「俺は、お前のことが”大好き”だ
この先もずっと、その想いは変わらない」


貴女『おうっ』






残り＿＿＿10秒





五条「A。」


貴女『悟。』



五条･貴女「『"ありがとう"』」







ピーｨｨｨｨｨ……





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手を握っていた1つは
静かに、ゆっくりと消え、

ふたつあった影は1つへと減った。


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