70日目 ページ39
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気になった磯貝達はAの後を追う
彼女が向かった先は職員室
殺せんせー「…!」
職員室内は彼女の姿を見て驚く
イリーナはタオル持ってくると言って出ていく
貴女『これ退学届け受け取れ』
殺せんせー「…」
貴女『生徒のお願いは聞いてくれんだろ 受け取れ』
触手は伸びて退学届けの紙をとる。
殺せんせー「元気なアナタはどこにいったんですか」
貴女『口調はそのままだろ』
殺せんせー「金喜さん何があったんですか」
貴女『もう"金喜"じゃねぇよ
私は"菅原A"っー名前がある』
金喜は仕事の時のコードネームだと話す。
貴女『予定が大幅に崩れた
明日から来ない。
お前の暗殺は辞退する』
殺せんせー「急に言われても困ります!
何があったのかお話していただけませんか」
貴女『私は数年前に死んで"亡霊"なんだ
この体がもう時期消えることになった』
殺せんせー「"亡霊"…」
貴女『消える前にまだやることがある
それをいいに来た』
名前を呼ばれるも気にせず彼女は職員室から出ていく。触手で触れようにも透けて触れなれいことに気づき改めて彼女が"亡霊"であることが分かった。
磯貝はAの名前を叫ぶ。
彼女は振り向き彼を見る。
磯貝「こんな時に…言うのもあれだけど
俺は金喜さッ菅原さんのことが好きでしたッ」
彼は彼女に好意を寄せていた。
"亡霊"という真実を知ってなお、
彼は彼女に想いを伝えた。
彼女は、悲しそうな顔を浮かべて
貴女『好きになってくれてありがとな』
風邪の時お礼を言われたあの笑みをもう一度見せた。精一杯の嬉しさを伝えた。
貴女『私ね、学校なんて行ったことなかったんだよ。孤児院育ちでずっと部屋の中で働かせられてさ。
でもたった数ヶ月間学校に暗殺業できたがすげぇ楽しかった。良い思い出になったよ本当にありがとう
___お前らなら必ず"殺れる"頑張れよ』
プロビデンスアイが宿る左眼は蒼く輝く。
振り返って坂を下りていく。
磯貝「菅原さん…
俺達絶対殺せんせーを殺るよ!!
だから…!!
見守っててくれ…俺達のこと」
雨と混じり磯貝の目から涙が流れる。
貴女『ああ、"勿論"』
彼の顔を振り返りもせず坂を降りていった。
その時はもう"雨はやっと止んでいた"
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Rin(プロフ) - うおお、!すごい好きです!呪術の小説の内容とか原作とかとの絡ませ方がすごすぎて、、 (10月16日 20時) (レス) @page47 id: c2b1544657 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - ふぇ、、めっちゃ好きでっす、、ありがとうございます (9月18日 14時) (レス) @page47 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
淡雪 - 完結おめでとうございます。久しぶりのめちゃくちゃ名作でした。この小説に出会えて良かったです。 (7月16日 16時) (レス) @page45 id: c5153fd8fc (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公が死んだのにドロドロせず寧ろ清々しい終わり方に尊敬の念しか抱けません!最後まで面白くて一気読み出来るくらいすらすらと頭に入ってきて、時には面白可笑しくて、、、こんな素敵な作品を世に出して頂きありがとうございましたああ! (7月13日 13時) (レス) @page47 id: fe6d0a835d (このIDを非表示/違反報告)
ニコまんま(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後まで面白かったです! (2021年4月1日 13時) (レス) id: e8041d6154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘉代15 | 作成日時:2021年1月30日 20時