69日目 ページ38
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店長「お別れって…どこかに行くのか?」
運良く店内には店長と奥さんの華白さんのみ
貴女『ええ、遠いとおーい誰にも来れない所へ』
華白「Aさん…」
貴女『それで2人にはこれからもこのラーメン屋を営んで欲しい』
カウンターにことりと諭吉が数十枚以上も入っていた。
店長「やめろ、そんなもんいらない」
貴女『受け取って下さい
ラーメン屋にも、子育てのためにも』
華白「Aさん何かあったんでしょ?
教えてくれないかしら?心配なのよ…」
貴女『受け取って下さい それだけです
今までありがとうございました。
時雨は来ると思います。
その時にでも聞いて下さい』
ガラガラと嵐の中彼女は出ていく。
店長や華白は彼女を追うもの既に彼女の姿はなかった。
〇
___PM16:00
___旧校舎
___3年E組
雨は降り続く。
HRは終わり生徒達は傘をさして
それぞれ自分の家に帰ろうとする
その中にも磯貝や前原達もいた。
前原「金喜さんこなかったな」
磯貝「そうだね…」
片岡「殺せんせーとか烏間先生が電話かけたらしいけど連絡取れなかったって」
矢田「また風邪かな?今日行ってみる?」
倉橋「さんせ〜!」
傘を指し彼女の家へと向かおうとすると
ひたひたと何かが近づいてくる音
岡野「ねぇ、アレって…」
磯貝「金喜さん…?」
黒い服に身を包んだAが
長い坂を登っている。
塩田、茅野、杉野もそれに気づき何か違和感を感じていた。
塩田「何時もの彼女じゃないね…」
赤羽は傘を持ちながら彼女に近寄る
赤羽「傘もささないでどうしたの」
超ー濡れてんじゃんとAの頭に傘を近づけ、ハンカチを差し出す。
貴女『タコは今いるか』
赤羽「殺せんせー?いるけど」
貴女『そうか』
赤羽に近づきすり抜けて進んでいく。
赤羽「えっ」
塩田「…! 今の…何」
茅野「金喜さん業君をすり抜けて行ったよね…?」
赤羽はAの手首を掴もうするも透けて触れられない。
片岡「嘘…なんでっ」
磯貝はAに近寄る。
磯貝「金喜さん!」
貴女『私はもう"金喜"じゃない
それを含め今日退学届けを渡しに来た』
磯貝「退学…?」
貴女『ああ』
ぴちゃぴちゃと水溜まりも気にせずAは校舎の中へと入った。
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Rin(プロフ) - うおお、!すごい好きです!呪術の小説の内容とか原作とかとの絡ませ方がすごすぎて、、 (10月16日 20時) (レス) @page47 id: c2b1544657 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - ふぇ、、めっちゃ好きでっす、、ありがとうございます (9月18日 14時) (レス) @page47 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
淡雪 - 完結おめでとうございます。久しぶりのめちゃくちゃ名作でした。この小説に出会えて良かったです。 (7月16日 16時) (レス) @page45 id: c5153fd8fc (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公が死んだのにドロドロせず寧ろ清々しい終わり方に尊敬の念しか抱けません!最後まで面白くて一気読み出来るくらいすらすらと頭に入ってきて、時には面白可笑しくて、、、こんな素敵な作品を世に出して頂きありがとうございましたああ! (7月13日 13時) (レス) @page47 id: fe6d0a835d (このIDを非表示/違反報告)
ニコまんま(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後まで面白かったです! (2021年4月1日 13時) (レス) id: e8041d6154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘉代15 | 作成日時:2021年1月30日 20時