67日目 ページ36
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目の前にある光景を見て
何とも思わなくなっていた。
盤星教本部は破壊され、
なにか吹き飛ばされた跡がある。
スタスタと歩いていくとそこには、
"伏黒甚爾"が血流して倒れていた。
近寄って首筋に触れる。
身体は冷えきっている。
「プロビデンス
貴女『再び地上に戻ってくる時は
"息子を守ってあげな"
それまでは私が彼を守るさ
オマエはこれからどうすんだ"時雨"』
時雨「バレたか。俺は別の方で動く」
貴女『"夏油傑"の方か』
時雨「そいつは高専の生徒だろ」
貴女『"今は"な。
早くて来年には彼は"呪詛師"になる』
時雨「オマエ"どこまで"視えてんだ」
貴女『ざっと、、"10年後"まではな』
金喜…菅原Aは伏黒の遺体を呪力で浮かせる
時雨「憎んでいるのか?
俺やそいつのこと」
貴女『いいや過ぎたことはもう気にしてない
亡霊だしな。どうこうする気ももうねぇわ』
タバコ私にもくれよと言って貰う。
吐いた煙は空に舞う。
時雨「遺体はどうする」
貴女『時雨オマエに任せたい』
時雨「お前じゃなくていいのか、俺で」
貴女『ああ、頼むよ』
金は振り込んでおくから使ってくれと伝えて
時雨の前に伏黒を置く。
時雨「伏黒からの伝言を受け取ってる
"お前のこと好きだった"と」
貴女『……そうか』
時雨「……じゃあな”A”」
貴女『おうじゃあな、”時雨”』
お互い笑みを浮かべ最後の別れを告げた。
〇
サァァァァァ
"雨が降っている"
「貴女が菅原Aさん?」
お気にの公園のベンチに座っていると
目の前には髪の長い女がたっている。
貴女『オマエは…"特級呪術師の1人
九十九「"大物呪術師"の菅原さんに私の名を知っていただけているとは光栄です」
貴女『私になにか用か』
九十九「どんな人がタイプだ?」
貴女『……?タイプ?』
何だ急に、こんなシリアス雰囲気の中で
タイプの話か。
一瞬五坊と甚爾君が思い浮かんだが、かき消す
貴女『さぁな。"忘れた"』
九十九「ホントかなー…
所で、"天元が安定している"のって菅原さんの仕業でしょ?」
雨がいっそう強くなってゆく。
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Rin(プロフ) - うおお、!すごい好きです!呪術の小説の内容とか原作とかとの絡ませ方がすごすぎて、、 (10月16日 20時) (レス) @page47 id: c2b1544657 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - ふぇ、、めっちゃ好きでっす、、ありがとうございます (9月18日 14時) (レス) @page47 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
淡雪 - 完結おめでとうございます。久しぶりのめちゃくちゃ名作でした。この小説に出会えて良かったです。 (7月16日 16時) (レス) @page45 id: c5153fd8fc (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公が死んだのにドロドロせず寧ろ清々しい終わり方に尊敬の念しか抱けません!最後まで面白くて一気読み出来るくらいすらすらと頭に入ってきて、時には面白可笑しくて、、、こんな素敵な作品を世に出して頂きありがとうございましたああ! (7月13日 13時) (レス) @page47 id: fe6d0a835d (このIDを非表示/違反報告)
ニコまんま(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後まで面白かったです! (2021年4月1日 13時) (レス) id: e8041d6154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘉代15 | 作成日時:2021年1月30日 20時