その女、元超大物呪術師。

54日目 ページ23

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貴女side



まだ熱っぽいが昨日よりはだいぶ楽になった
隣でスヤスヤ寝ている甚爾くんの額に触れてみたがまだ熱い。




貴女『とーじーくん、起きて起きて風邪ひいてんのに上半身裸だと悪化するよ。上着て』


伏黒「ン…」





目元を擦りながら起き上がる。
よしよしお洋服着ましょうねーと服を渡したら首に腕を回されキスをされる。



寝ぼけてるな。可愛いヤツめ。
頭ぽんぽんしていると舌が口の中に侵入してきて押し倒され服の中に手まで入れてくる。




これを寝ぼけてやってる君はほんとにプロなんだね。




いやー、正直甚爾君にはこんなことして欲しいくないんだよね。
私はいいんだよ寧ろありがとうございますぐへへって感じなんだけど、ど。



私は亡霊だし…彼には人間に、ちゃんと好きな人にこういう事してほしいのさ。





貴女『キスはもうダメ』



伏黒「なんで…俺の事きらいか…？」



貴女『食べたいくらい大好きです(即答)』



伏黒「ならいいだろ…」




確信犯、寝ぼけてなかったね。
起きてたわ。




貴女『ほらほら服きて』



伏黒「温めて…」



貴女『ンン可愛い…罪な男だ全くよぉォ』





服は着ずにギュッと抱きしめられる。
体冷えてんな…




貴女『とーじーくん、サラッとブラのホック外すのやめようね』



伏黒「やわらけぇ気持ちいい」



貴女『あはは可愛いから見逃してやるよ』





こんなことされたの五坊以来だ
アイツは確か人が酒飲んでる時になにこれって勝手に飲んで勝手に寄ってきてキスしてきたり胸触ってきてたりしたんだよな。


更には服の中にまで手入れてきて慣れた手つきでホック外すし、そこまで教えたつもりないがどこで覚えた？男って不思議だな。
どこで情報収集してるのやら〜。






貴女『私お腹すいたんだよね。とーじーくんにお粥作ってあげたいから一旦離れてくれないか？』


伏黒「ン〜…分かった」




思ったよりすんなりいったな。

ベッドから降りてまずは洗面所へ向かう。
鏡を見てあることに気づく。





貴女『これ…なんだ？蚊に刺された？』





首から鎖骨に数箇所"噛み付いて赤くなった跡"あった。


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