その女、元超大物呪術師。

53日目 ページ22

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時雨「___で？なんでお前まで風邪ひいてんだバカタレ」



伏黒「その拳下ろせよ、たんこぶ俺ヤダ」




時雨「往復ビンタ」



伏黒「病人にそんなひでぇことすんなよ…男だろ」



時雨「なんで俺がでかい大人2人を看病しなきゃいけねえーんだ」





昨日の夜甚爾がAにキス炸裂しまくったおかげで見事に風邪をひいていた。自業自得。





貴女『時雨〜カロリーメイトぉ』


伏黒「おれ寿司ィ」


時雨「うるせうるせ、伏黒は贅沢言うな」





ﾌﾟﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙ
Aの携帯から着信音が鳴り響く





貴女『ヴあい』


「‹金喜さァァァん具合はどうで›」





ブチッと終了ボタンを押す






時雨「誰からだ」



貴女『タコ…うっせえから電源切った』



時雨「心配してくれてるんだろ。お礼くらい言っとけ」



貴女『後でな』



時雨「絶対言わないやつだ」





チャージゼリーをジューと啜る





貴女『なあ、時雨』



時雨「うるせえ寝ろ」



貴女『コーラのことまだ根に持ってんのか
意外とねちっこいんだな』



時雨「今ここで牛乳ぶっかけるぞ」



貴女『かけるなら甚爾君にかけて絶対えろい』



時雨「」←





もうこいつ元気だろと引いた目でAを見る





貴女『そんな目でみんなよ〜
事実を言ったまでだろ〜？』


時雨「へー、そうー」





チャージを飲み終わって薬を飲む。





貴女『時雨』



時雨「んだよ」



貴女『私このまんまでいいんかな』






Aは水が入ったグラスをことりとテーブルに置いて熱で寝込む伏黒の髪を弄って優しく撫でる




貴女『今の生活に何不自由ない
幸せすぎるくらいだ

でも時折考えちゃう。
亡霊の私がこのまま人間らしく過ごしていいのだろうかって』


時雨「お前はどうしたい
自分のことは自分の意思でしっかり決めろ」




と伝えた。





貴女『そう…だな、あはは』



時雨「熱で頭おかしくなったんだな、寝ろ」



貴女『そうするよ ありがとう』






お前が亡霊でも俺にとっては大事な友達みたいなもんだ。お前の意思には否定しねぇよ。



例え、





貴女『あと少し暗殺業に挑んで無理だったら

五坊と会ってその後は静かに消えようと思う』





_____俺の目の前から消えたとしても





時雨「そうか」




______俺は止めはしない。




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