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メモNo.25-2(私とあらかわさん) ページ31

(あらかわさん視点)

七夕当日に俺は短冊を見ていた、後ろから愛華が挨拶をして俺も挨拶を返してまた短冊を見る、何で短冊見てるの?と言われて何書いたかなーって思ってと返すと、俺の隣に愛華が座って短冊を見ている、愛華が持っている短冊を見ながら聞くと短冊を外そうとするのを止めて

『俺の願い事叶えてないから外さなくていいよ』
「でも…」
『まず、俺のお願い事から叶えてもらうか』
「え?」

俺は愛華を見て膝の上をポンポンとすると愛華はとりあえず俺の膝の上に向き合うように座ると優しく抱きしめる

「あらかわさん?」
『なぁ、愛華』
「何?」
『俺が今の奥さんと別れるって言ったらどうする?』
「え⁈離婚するの⁈」

愛華が驚いて俺の方を見ると俺はは笑って

『まだ決まったわけじゃない、例え話だ』
「良かった…」
『良かったのか?』
「うん」

俺が不思議そうな顔をすると

「あらかわさんが今の奥さんと結婚して幸せなら私は嬉しいよ?」

そう返されて俺は

『お前が違う意味で喜ぶかと思った』
「私はそこまで最低な人間じゃないもん!」

少しだけ怒ってむーとすると愛華は可愛くて

『悪かった、冗談だ』と言って頭を優しく撫でる

「あらかわさんは今の奥さんと別れたいの?」

真剣な顔をして聞く愛華は綺麗な顔だと思う

『別れたくはないな、奥さんに結婚したい人が出来るまでは』

と言って愛華を見ると悲しそうな寂しそうな顔をする

「そうだもんね…」
『愛華?』

しょんぼりしている愛華に俺は手に頬に触れて上を向かせて

『愛華、好きだよ』
「私も好きだよ、あらかわさん」

ニコリと笑って言う愛華に俺は

『愛華』
「何?」

愛華と目を合わせて

『いや、愛華が幸せならそれでいい』
「私はあらかわさんと一緒に居れるだけで幸せだよ」

そう言ってニコリと笑って俺を抱きしめた

悲しそうな寂しそうな顔を見ると絶対に本心じゃないことぐらいわかる、付き合いが長いからこそ嘘だってすぐわかる、愛華の為ならなんでも叶えてやりたいとずっと思って一緒に叶えてきたけど、今回は叶えてやれない

愛華…一緒にいる間は俺が出来ることを叶えるからそばに居てくれ…

メモNo.25-3(私とあらかわさん)→←メモNo.25(私とあらかわさん)



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作者名:P4lwL6FvcvmThfX | 作成日時:2022年2月18日 16時

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