第廿参話＿公園 ページ26
チャーリーさんがいるのは日比谷公園で、彼は基本的にマジック等のチップで、生活をしているらしい。それはそれですごい。
夕日もほとんど沈み、空が藍色になる頃、私たちは日比谷公園にたどり着いた。
「チャーリーさーん」
「やあ！芽衣ちゃん！久しぶりだねぇ」
「お元気そうですね」
「まぁ〜ねぇ〜♪」
現れたのは臙脂色の燕尾服にシルクハットを被った銀髪の男性だった。右目の下には藤色で髭のような不思議な模様が描かれている。
男性にしては少々高い声と、左目に付けられている金色のモノクルが彼の“なんか変な人感” を醸し出している気がした。
芽衣ちゃん曰く“頼りになる存在だがあんまり信用はできない人” らしい。初対面なのに、それは分かる気がするので不思議だ。
チャーリーさんはちらりとこちらに視線を向け、ニコニコしながら会話を進める。
「おや？こちらのお嬢さんは？」
『AAと言います。はじめまして』
「！……はじめまして！Aちゃん！僕に何か用事かな？」
チャーリーさんが視線を芽衣さんから私へと移し、首を傾げた。私は自らがこの時代に来た経緯、今の状況を説明し彼に意見を求めた。
「んんー……難しいなぁ」
「どういうことですか？」
『？』
「Aちゃんの場合、前提条件が分からないからね」
チャーリーさん曰く、時間を超えるにはいくつかの条件があるそうだ。
まず、再び時間を超えるには超えた時と同じ環境を用意する必要がある。芽衣さんでいうと“赤い満月の夜” 。彼女は満月の夜に時間を超えて明治時代に渡ってきたそうだ。
そして次の満月までの30日間を明治時代で過ごして、現代に戻るか明治時代に残るかの選択をする予定らしい。
「僕の場合は芽衣さんを明治時代に存在ごと“動かした” んだ。Aちゃんも同じなら君をこの時代に運んだ人に頼めば、同じ条件下なら戻れるはずだよ！但し、“運んだ人の力が足りてれば”の話ね」
『足りてれば……？』
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小崎相良(プロフ) - あららさん» コメントありがとうございます！私も芽衣ちゃん好きです！こちらこそ、これからも宜しくお願いします！ (2019年6月30日 20時) (
レス) id: bb37bfea9e (このIDを非表示/違反報告)
あらら - めちゃくちゃ面白いです！めいちゃん好きなんで話に出てきて嬉しいです！これからも更新を楽しみに待ってます！ (2019年6月29日 23時) (レス) id: 3866ce7f97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小崎相良 | 作成日時：2019年6月15日 0時
