調査兵団滅亡の危機。(笑) ページ4
「レオナ。」
呼ばれ、ふいに忘れ振り返ったレオナ。目が合いその瞬間唇が一瞬だけ重なった。
何があったのが理解が出来ずに固まる。みると寝癖をつけたままニヤリと笑うリヴァイの姿。
「せ、セクハラ！」
レオナは恥ずかしくなって走ってとなりの副兵長室へ入った。入って一度落ち着こうとするが、体が恥ずかしくて熱を帯びる。
･･･それから数日リヴァイに頭を悩ませるレオナの姿があった。
「エルヴィ〜ン！報告。あいつら一緒に寝てたよ。」
「ははっ。いい報告ありがとう。」
エルヴィンの企てで飲みの席が始まり、部屋が隣になったことはアルマ達だけの秘密だ。
昔のことが夢に出てきて懐かしくなっていた頃、目が覚めた。
シャワーの音が止んでいる。リヴァイのシャワーが終わったらしい。
「起きてたのか。」
もう慣れてしまったそのリヴァイからのキス。触れるだけのキスをするとリヴァイはレオナの頭のなでた。
「部屋が暖けぇ内に入って来い。」
新しいバスタオルをレオナに渡すとレオナは素直にお風呂へ向かった。
「告白は貴方からだっけ。」
レオナはそう呟くとお湯に体をぬらした。一日の最後の汗を流すシャワーが心地いい。
告白されること自体には何十回もされて慣れていたレオナではあるが、リヴァイだけは特別でいまでも少し懐かしくなるレオナであった。
「アルマ、もう無理、訓練まともに出来ない。」
「副兵長しっかりしろよｗ 」
「無理。」
その後付き合うまでの二週間、リヴァイは変わらずとも、
レオナは寝坊はするわ、ご飯の時間間違えるわ、会議の資料は裏表逆に閉じるわで大変で
その資料は未だに記念としてハンジの机の中に残っている。
「ありゃ今となっては考えられないけど調査兵団滅亡の危機だったな。」
アルマは思い出しては優しく笑った。
次の日の朝のこと。寝ていたリヴァイとレオナはアルマに叩き起こされ、兵団服を羽織るとすぐに事件の場所まで連れて行かれた。
そこには蒸発を始める巨人の遺体とそれに対して泣き叫ぶハンジの姿があった。
「いきましょう、後は憲兵団の仕事よ。」
レオナ達が去ったところでエルヴィンはエレンに問った。
「君には何が見える。敵は何だと思う。」
動揺するエレンにエルヴィンはすまないと一言言って去っていった。盗み聞きしていたアルマはふと言葉を漏らした。
「本当の敵は味方の平和にあり。どこまで鋭いんだレオナ、エルヴィン。」
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
