自分たちの使命。 ページ16
「おいレオナ、お前の班は。」
「ネス達が･･･かな。」
そうかとだけ短い返事をリヴァイはして、また前に向き直った。エレンはその報告を聞いて怯えている。
「もう死人がでてるんじゃ･･･、」
「アルミンたちは元気よ。余計なこと考えなくても大丈夫。」
レオナはエレンに笑いかけると、エレンは複雑な顔で前を向いた。
「右翼から黒の煙弾を確認！」
アルマが伝達するとリヴァイはエレンに撃つように指示をした。
やがて巨大針葉樹の森へ入ると、湿地でひやりとした。
「涼しいねぇ。」
「今日は晴れだったからね。それにしてもいつ見ても大きいね。」
「壁は50m。これは80mだったっけ。チビもうらやましいだろうに。」
2人は笑いながら馬を進めていく。そんな中･･･。
「兵長！」
「なんだ。」
エレンはあせった顔つきでキョロキョロしながらリヴァイへ質問していく。
「なんだって･･･ここ森ですよ！中列だけこんな森に入ってたら、巨人の接近に気づけませんよ！右から何か来ているみたいだし、どうやって巨人を回避したり荷馬車班の護衛したりするんですか！」
エレンの質問は正当で、多分ぺトラやオルオ、エルドやグンタなど、本作戦を知らない面子は全員思っていることだろう。
「分かりきったことをピーピー喚くな。」
「エレン、良く考えてみて。こんなたくさん枝があったら、立体起動してくださいっていってるようなものでしょ？そして自分で考えてみて、成長はそこからよ。」
レオナはリヴァイが切れる前にエレンにフォローを入れる。エレンは自分の経験不足かと一度理解した後に、周りのオルオやぺトラのヒソヒソ話すその「わからない」という声に、やはり意図がつかめていないのが自分だけではないと気づく。
それとは裏腹にレオナとアルマのいつもどおり感は否めず、エレンはさらに困惑した。
すぐに後ろから黒の煙弾を確認し、流石のレオナとアルマも気を引き締めた。「目標の接近」だ。
物凄い音を立てて、現れるその巨大な影。先ほどレオナが見ていた女型の巨人だ。援護する兵士を潰し、叩きつけ、踏みながらこちらへ向かってくる。
「兵長やりましょう！」
「俺たちがやりましょう！」
「ズタボロにしてやる･･･！」
エルドを初めとした作戦を知らない5人は、恐怖に声を裏返しながら戦闘体制をとる。が、リヴァイは指示を出さない。それどころか、レオナに合図して前に向き直った。
「全員。耳をふさげ。」
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
